(※写真はイメージです/PIXTA)

「不動産投資」を始めてみたいとは思っているものの、どのようなタイプの物件に投資すればよいかわからないという人は多いでしょう。そこで本記事では、不動産鑑定事務所代表の浅井佐知子氏による著書『0からわかる! 不動産投資超入門』(ソシム)から一部抜粋し、現物不動産の「区分マンション」「戸建て」「アパート」それぞれの賃貸経営におけるメリット・デメリットについて詳しく解説します。

「戸建て」は少額で始められて利回りが高い

浅井:戸建ても現物不動産投資の対象です。

 

山田:戸建ては高そうですね……。

 

浅井:100万円くらいから買えるんです。それに、利回りが高いんです。

 

鈴木:そうなんですか? 家を建てるときはもっとかかりますよね。

 

浅井:中古なので、安いんです。戸建ては融資を受けにくいので、基本的に中古で少額のものを現金で購入します。少しずつ不動産を増やしたい人に向いています。

 

山田:でも、中古で安いってことは、建物がボロボロだったりするんじゃ……。

 

浅井:基本的にリフォームをしてから貸し出すことになります。自分でDIYをしたり、DIY可能物件として貸し出したりすると、リフォーム費用を削減することができます。

 

戸建てのメリット

●利回りが高くなりやすい
築年数や地域によっては、100万円程度で購入できるものも多い。安く購入できるうえ家賃を高くしやすいので、利回りが高くなる。


●安い価格で購入しやすい

相続した戸建てが売りに出ていることが多い。利益ではなく資産整理のために売りに出しているので、安く購入しやすい。

 

●長期間利益を得られる

基本的にファミリーが住むため、単身者向けよりも長期間入居する人が多い。そのぶん家賃収入を長く得ることができる。


●物件の売り方が豊富

投資物件として売る以外にも、自宅を探している人向けに売ることや「古家(ふるや)あり」の土地として売ることもできる。そのため、売って利益を得る場合に売り手を見つけやすい。
 

戸建てのデメリット

●リフォームの費用・手間がかかる

リフォームの見積もりを取ったり、リフォーム後に確認をしたり何度も現地に行ったりと手間がかかる。そのため投資する物件を増やしにくい。

 

●融資を受けにくい

中古の戸建ては古い物件が多いため、融資を受けにくく、基本的に現金で購入する。リフォーム費用のみ融資を受けられる場合も。


●空室時の負担が大きい

長期間住む人が多いため、空室になるとリフォームが大変。また、持っている物件が少ないと、空室になったときの収入への影響が大きい。

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0からわかる! 不動産投資超入門

0からわかる! 不動産投資超入門

浅井 佐知子

ソシム

不動産投資に興味が出たら、一番最初に読んでほしい入門書。 一棟アパート、区分マンション、戸建てから不動産投資信託、クラウドファンディングまで、不動産投資のノウハウをやさしく丁寧に解説します。

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