黒沢年雄さんの受給年金が月「約25万円」のワケ
芸能人は一般的に個人事業主に該当します。これは芸能事務所に所属している場合も同じで、芸能事務所と個人事業主として業務委託契約を結びます。
ところが、俳優の黒沢年雄さんは自身の年金についてブログ「クロちゃん」にて「(2ヵ月で)50万近く」と言及しています。(2023年1月19日配信)
年金の支給は年6回、原則として偶数月(2月、4月、6月、8月、10月、12月)の15日に、前月と前々月の2ヵ月分が支給されます。黒沢年雄さんは月額約25万円の年金を手にしているようです。
なぜ? 個人事業主でありながら、「国民年金」の満額を大きく上回る年金を手にしているのでしょうか。
黒沢さんは1964年に映画・演劇の製作配給を行う東宝と専属俳優の契約を結んだのをきっかけに芸能活動をスタートさせました。同日のブログにて「僕は18歳から、厚生年金…映画界も東宝映画専属俳優だけ厚生年金に入るシステムがあって…それから40年近く納めた。」と言及しています。
かつて日本の大手映画会社である東宝、松竹、大映などは自社制作の作品のみに出演する専属俳優を擁していました。なかでも、東宝は専属俳優が社員と同じように厚生年金に加入できるシステムを導入していたため、現在黒沢さんは厚生年金を受給できているようです。
個人事業主が年金を増やす方法
個人事業主の方で、将来受け取れる年金が「国民年金」のみでは心許ない方は、国民年金の第1号被保険者が加入できる「国民年金基金」や、保険会社が取り扱う「個人年金保険」へ加入する。
または、受給開始時期を原則の65歳から、66歳~75歳まで、昭和27年4月1日以前生まれの方(または平成29年3月31日以前に年金を受け取る権利が発生している方)は66歳~70歳まで繰り下げる。これらの方法で受給年金を増額させることができます。
ですが、年金の繰り下げ受給は年金収入を手にすることができない期間が伸びるというリスクがありますので、利用する際は自身にとって本当に有益であるか十分に検討しましょう。
THE GOLO ONLINE 編集部
\1月10日(土)-12日(月)限定配信/
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