今週の注目点…GDPコアデフレータ発表など
今週は、FRB(米連邦準備制度理事会)が注目するインフレ指標であるGDPコアデフレータ発表が29日の木曜日に予定されており、まずはこれに注目です。
前年比の伸び率が前回の2.9%から2.8%へ鈍化するとの予想になっていますが、すでに発表された1月米CPI(消費者物価指数)などが予想外に上昇し、インフレ再燃への懸念が浮上、米金利上昇を後押ししたということもあったので予断は許せないところでしょう。
そして金曜日からは3月に入り、2月の米経済指標の発表が本格化するところとなります。米景気は、年明け以降も3%前後といった「緩やかな景気回復」が続いているとみられており、そうであれば「米金利低下=米ドル安」も限られる状況に変わりないですが、果たしてどうかといったところを確認していくことになります。
以上からすると、「株高=円安」の流れにどの程度の変化が出てくるかが当面の焦点であり、それに変化がなければ「米金利上昇=米ドル高」がすぐに大きく崩れる可能性は低そうです。
以上を踏まえて、今週の米ドル/円の予想レンジは148~151.5円と予想します。
吉田 恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
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