1ドル150円台の米ドル/円…“さらなる円安”のカギを握る「日本株」と「海外投機筋」の注目ポイント【国際金融アナリストが考察】

2月27日~3月4日の「FX投資戦略ポイント」

1ドル150円台の米ドル/円…“さらなる円安”のカギを握る「日本株」と「海外投機筋」の注目ポイント【国際金融アナリストが考察】
(※画像はイメージです/PIXTA)

米国ではインフレ圧力の高まりを受けて米金利が上昇するなか、為替市場では米ドル高・円安が進んでいます。こうしたなか、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は、「米ドル/円相場は1ドル148円台が下限となり、米ドル上限(円安の限界)を模索していく」といいます。2022年、2023年に続いて「1ドル151円台の円安」は訪れるのか、詳しくみていきましょう。

今週の注目点…GDPコアデフレータ発表など

今週は、FRB(米連邦準備制度理事会)が注目するインフレ指標であるGDPコアデフレータ発表が29日の木曜日に予定されており、まずはこれに注目です。

 

前年比の伸び率が前回の2.9%から2.8%へ鈍化するとの予想になっていますが、すでに発表された1月米CPI(消費者物価指数)などが予想外に上昇し、インフレ再燃への懸念が浮上、米金利上昇を後押ししたということもあったので予断は許せないところでしょう。

 

そして金曜日からは3月に入り、2月の米経済指標の発表が本格化するところとなります。米景気は、年明け以降も3%前後といった「緩やかな景気回復」が続いているとみられており、そうであれば「米金利低下=米ドル安」も限られる状況に変わりないですが、果たしてどうかといったところを確認していくことになります。

 

以上からすると、「株高=円安」の流れにどの程度の変化が出てくるかが当面の焦点であり、それに変化がなければ「米金利上昇=米ドル高」がすぐに大きく崩れる可能性は低そうです。

 

以上を踏まえて、今週の米ドル/円の予想レンジは148~151.5円と予想します。

 

 

吉田 恒

マネックス証券

チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長

 

※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

 

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