フィリピンの国営ファンド「マハルリカ・インベストメント・ファンド」エネルギー分野に巨額投資

2月25日週「最新・フィリピン」ニュース

フィリピンの国営ファンド「マハルリカ・インベストメント・ファンド」エネルギー分野に巨額投資
写真:PIXTA

一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏が、フィリピンの現況を解説するフィリピンレポート。今週は世界でもトップクラスの堅調な経済成長を続けるフィリピンにおいて、その成長をさらに加速することが期待されている同国の国営ファンド「マハルリカ・インベストメント・ファンド」や「PPP(官民連携)プロジェクト」の最新動向をレポートします。

フィリピンへの「海外直接投資」も拡大が続く

マルコス大統領は昨年12月に、国および地方レベルのすべてのPPPプロジェクトに統一された法的枠組みを作成することを目指す法律に署名しました。この法律はまた、非公募提案の枠組みを強化しています。

 

フィリピンの統計局によれば、昨年、フィリピンの経済成長がアジアで最も高い国の1つだったことから、フィリピンでの承認された外国投資のコミットメントはほぼ4倍に増加し、8,890.07億ペソ(159億ドル)に達しました。これは1年前の3.7倍で、1996年以来の最高額です。また2023年第四四半期の投資コミットメントは、前年比2.3倍の3,944.5億ペソに上昇しました。

 

昨年、承認された外国投資のトップはドイツで3,939.9億ペソ。前年同月比で5,400倍に増加しました。ドイツからの投資は総額の44.3%を占めています。

 

フィリピン統計局は、政府の7つの投資振興機関からの投資額を集計していますが、これは経常収支の計算のために中央銀行(BS)が集計している実際の外国直接投資(FDI)とは異なります。外国人投資の最大部分は、全体の86.3%を占めるBoI(Board of Investment)で7676.3億ペソ。フィリピン経済特区(PEZA)で1,121.3億ペソ、スービック湾経済特区が7.17億ペソ、クラーク開発公社が1.55億ペソ、BoI-ムスリムミンダナオ自治地域が3.59億ペソ、バターンフリーポートエリア庁(AFAB)が7,450万ペソと続きます。

 

一方、フィリピン国内からの投資コミットは、前年比38.7%減少し、比率は全体の32.6%となりました。これらのプロジェクトが実現すれば、28,529の雇用が生み出されると予想されています。

 

注目のセミナー情報

【国内不動産】5月13日(月)開催
銀行からフルローンを引き出す「最新不動産投資戦略」
利回り7%超!「新築アパート投資」セミナー
~キャッシュフローを最大化させるためのポイントも徹底解説

 

【国内不動産】5月16日(木)開催
東京23区×新築×RC造のデザイナーズマンションで
〈5.5%超の利回り・1億円超の売却益〉を実現
物件開発のプロが伝授する「土地選び」の極意

 

【事業投資】5月25日(土)開催
驚異の「年利50% !?」“希少価値”と“円安”も追い風に…
勝てるBar投資「お酒の美術館」とは

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

 

■入所一時金が1000万円を超える…「介護破産」の闇を知る

 

■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走

 

※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧