事件処理件数が多いだけじゃダメ…有利な条件で「離婚」するための弁護士の選び方

事件処理件数が多いだけじゃダメ…有利な条件で「離婚」するための弁護士の選び方

離婚を進める際、弁護士を雇ったほうがよいのか、当事者のみで解決するほうがよいのか迷うことも多いでしょう。また、もし弁護士を雇う際、数多いる弁護士のうちなにを基準に選ぶべきなのか、費用はどのくらいかかるのかなど、不安に思う人も少なくありません。本記事では、Authense法律事務所の弁護士白谷英恵氏が、離婚における弁護士相談のポイントについて解説します。

「丁寧な説明」は必須条件

法律事務所まで足を運び、直接弁護士と向き合ったならば、相性だけでなく、実際に法律相談をして、複数の観点からチェックすることをおすすめします。

 

説明は丁寧か?

ただでさえ、法律用語は、慣れない者からすれば、非常にわかりづらく、回りくどいと感じます。そのために、法律のスペシャリストである弁護士に依頼するわけです。

 

離婚という事態に初めて直面したならば、そもそも離婚の流れさえ分からない人がほとんどでしょう。わからないという前提で、弁護士が、平易な言葉に置き換え、丁寧な説明を心がけているかは、重要な判断要素といえます。

 

弁護士との委任契約書は特に重要

上記のとおり、弁護士は受任の際に十分な内容の契約書を作成する義務を負っており、契約書には報酬等の重要な事項が記載されています。

 

往々にして、依頼する事件の解決方法に目が向きがちですが、弁護士との契約内容についても丁寧に説明がされ、不明点がないかの確認が重要といえます。

 

リスクにも触れているか?

弁護士には、受任の際、事件の見通しについて適切な説明をし、依頼者に有利な結果となることを請け負ってはならない義務があります。したがって、見通しが依頼者に不利なものであったとしても、それを説明しなければなりません。

 

たとえば、裁判離婚の場合は、民法に例示されている離婚原因が不十分であるにもかかわらず、「離婚できます!」などと安易に請け合う場合は、信頼性に欠けるといえます(勝てる可能性が高いと予測する理由がきちんと説明がなされている場合は別です)。

 

質問をしても、言葉を濁すなど曖昧な態度や、情報の偏りなどが見受けられれば、少し様子をみたほうがよいでしょう。

 

焦らずに話を聞いてくれるか?

「じっくりと話を聞いてくれること」もポイントの1つです。特に、離婚はそれぞれの個別事情により、同じような案件でもアプローチ方法などが異なります。弁護士側からしても、どれだけ正確な情報が得られるかが重要となるのです。

 

相談の際には、感情がこみ上げて取り乱すなど、時間がかかる場合も少なくありません。そのような場合でも、じっくり立ち止まって話を聞いてくれるか、余裕のある対応といえるか、しっかりと確認をしましょう。

 

また、弁護士の対応によっては、案件に対しての今後の向き合い方がわかるといえます。

自分に合った離婚問題に強い弁護士への依頼がベスト

離婚についてお困りの際には、離婚問題に強い弁護士へ相談することをおすすめします。弁護士へ相談することで交渉を有利に進められる可能性があるほか、精神的な負担を軽減することなどができるためです。

 

しかし、弁護士にもさまざまな人が存在します。初回の相談で専門性や相性などを見極めて、自分に合った弁護士へ依頼するとよいでしょう。

 

 

白谷 英恵

Authense法律事務所

 

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