事件処理件数が多いだけじゃダメ…有利な条件で「離婚」するための弁護士の選び方

事件処理件数が多いだけじゃダメ…有利な条件で「離婚」するための弁護士の選び方

離婚を進める際、弁護士を雇ったほうがよいのか、当事者のみで解決するほうがよいのか迷うことも多いでしょう。また、もし弁護士を雇う際、数多いる弁護士のうちなにを基準に選ぶべきなのか、費用はどのくらいかかるのかなど、不安に思う人も少なくありません。本記事では、Authense法律事務所の弁護士白谷英恵氏が、離婚における弁護士相談のポイントについて解説します。

弁護士費用について

次に確認すべきは、弁護士費用です。

 

弁護士費用の内訳を確認する

弁護士費用には、さまざまな名目があります。

 

相談料(相談をする際の料金)

 

着手金(弁護士との委任契約を締結した際に発生する)

ステップごとに着手金が発生する場合もあり(協議から調停へ移行する場合など)

 

報酬金(結果に応じて支払うもの)財産分与や慰謝料請求の場合は、獲得した利益の〇%という形で算出する場合が多い

 

問題解決にかかった実費(具体的には、交通費・通信費・収入印紙代・郵便代など)

 

日当(遠方への出張や裁判所への出頭などについて発生する場合あり)

 

料金体系(報酬基準など)が明確か?

弁護士には、受任の際、弁護士報酬及び費用について適切に説明し、また、弁護士報酬に関する事項を含む契約書を作成する義務があります。

 

したがって、着手金を含めた料金体系(報酬基準)が明確かどうか、十分な内容の契約書が作成されているか確認しましょう。それらが不十分である場合は、依頼すべきではありません。

 

「着手金無料」などは隅々まで確認を

なお、「着手金無料」や「成功時のみ報酬」という場合でも、着手金相当額が報酬に加算される方式であるかもしれません。料金体系(報酬基準)や委任契約書をよく確認するようにしましょう。

 

ご心配な方は、以下の事柄を具体的に確認することをおすすめします。

 

・委任契約の途中解約の場合はどうなるか?
(追加の対価(名目問わず)は必要ないか? 逆に返金される場合はないか?)
・いかなる名目でも終了後に上乗せされる可能性はないか?
・ステップごとに(交渉から調停、裁判へ)着手金が必要なのか?

弁護士との相性も大事

弁護士のなかにもさまざまなタイプの人間がいます。依頼人に寄り添い最後まで付き合って交渉をしてくれる場合もあれば、冷静沈着に形式的な交渉ですぐに終わる場合もあります。自分に合った弁護士、つまり相性が大事となってきます。

 

これは、インターネットや電話だけでは掴めないものです。なるべく実際に足を運び、無料法律相談などを通して直接弁護士と話をして相性を確認することをおすすめします。

 

性別は関係ある?

男女の性別にこだわる必要はなく、あくまで弁護士個人との相性をみるべきです。弁護士は交渉のプロフェッショナルです。性別云々で結果が変わるわけではなく、どのような内容の主張でも、経験豊富で実績ある弁護士ならば、相応の交渉を行ってくれます。

 

ですから、性別にこだわらず、話をする中で弁護士との相性を考慮して決めればよいでしょう。

 

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