今回は、具体的な「月次データ」のフォロー方法を紹介します。※本連載は、証券アナリスト・有賀泰夫氏の著書『やり方さえわかれば、初心者でも株式投資で確実に勝てる』(日本食糧新聞社)の中から一部を抜粋し、株式投資で勝つための「月次データ」の活用法をご紹介します。

気になる銘柄の一覧表を作成してチェック

ここまで読まれて、月次をフォローすることのメリットを体感されたのではないでしょうか。ただし、「それでは皆さんも月次をフォローしましょう」、と言われても、実際にはどうしていいかわからないと思います。そこで、今回は月次データのフォローの仕方についてお話しします。

 

まず、月次データをどこで知るかということがあります。日々公表されるさまざまな企業の月次データが取れるのが、「流通ニュースの月次売上」というサイトです。ただし、このサイトは今日どんな企業が、月次を公表したかチェックするために使うサイトです。

 

それよりも使い勝手がいいサイトとして、「フードビジネス総合研究所の外食大手月次売上速報」というものがあります。これを全部フォローするのは不可能ですので、自分で銘柄を絞り込んで、最初は数銘柄からフォローするのがいいでしょう。

 

そして、【図表】にあるように表にしておきます。この表を使って月次の変化をチェックします。個別企業ごとに良くなっているのか、悪くなっているのかのチェックです。いろいろなやり方が考えられますが、ここでは全体を比較して、前月に比べて伸び率が大きく高まった企業に色を付けています。

 

もっとも、ここではザクッとチェックするだけで、実際は個別企業ごとに、改めてチェックしていきます。なお、企業ごとにおおよそ月のどの時期に公表するか決まっていますので、それもチェックしておく必要があります。これまで示してきたチャートでもわかりますように、かならずしも月次データが公表された瞬間に株価が動くというわけではありませんから、多少の時差は気にしなくてもいいと思います。

 

【図表】月次データフォロー表

なにかと便利な「フリーメールアドレス」を活用

また、個別企業ごとにインターネットの検索エンジンで、「企業名 IR 月次」と検索すれば、大方その企業の月次のページが見つかります。さらに、その企業のホームページでメールアドレスを登録しておくと、ニュースを流してくれる企業もありますので、登録しておくといいでしょう。

 

それと、直接は関係ありませんが、ネットでいろいろな探し物、買い物をするときに重宝するのがフリーメールです。たとえば、知り合いや友だちとやり取りするメールに、さまざまなセールスレターやメルマガが大量に来ると、うっとうしかったりしますよね。そこで、フリーメールアドレスをいくつか持っておくと好都合です。そして、日常用、企業のIRニュース用、株式メルマガ用など、目的別に分けておくととても便利です。

 

さらに、捨てアドといって、必要な無料レポートをダウンロードするときに、メルアドを登録すると後から不要なメルマガがきますよね。そこで、それらの不要なメルマガ専用のアドレスも一つ持っておくと、たいへん便利です。

 

普段使っているアドレスを登録したくないばかりに、必要な情報をダウンロードしないのでは、せっかくインターネットを使っている意味がありませんよね。フリーメールはYahoo、Googleなどさまざまな企業のサイトから取得できますので、誰でも簡単に登録できますし、いちいち削除しなくても済むので便利です。

本連載は、2016年5月10日刊行の書籍『やり方さえわかれば、初心者でも株式投資で確実に勝てる』(日本食糧新聞社)から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

やり方さえわかれば、 初心者でも株式投資で確実に勝てる

やり方さえわかれば、 初心者でも株式投資で確実に勝てる

有賀 泰夫

日本食糧新聞社

投資家の多くは、株式の本質を知らないで投資し、単なるギャンブルと化していますが、株式投資はギャンブルではありません。本書は、株式投資の入門書ではありませんが、株式投資のことを知らない方でも、どうすればいいかがわ…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録