「福の神」だった銀行マン
前項で約束について、人との付き合いについてお伝えしましたが、そもそも人間には「福の神」「普通の人」「貧乏神」がいると私は考えています。
10人の人間がいたら貧乏神は2~3人、福の神は1人いるかどうか、それ以外は普通の人です。採用で面接をするときでも、人脈を広げるときでも、私はこの考え方で人を見ることにしています。
ちなみに、福の神には学歴や実績や成績などは関係ありません。なんとなくの雰囲気で感じられるものです。もちろん、100%見分けられるわけではありませんが、この考え方を知っているかどうかで人の見方は変わると思います。
福の神と付き合うことで会社はもちろんのこと、人生も良くなります。
思い返してみれば、私がこれまで人生で困ったときに助けてくれた人はみんな福の神だったと思います。特に父親の借金10億円を背負ったときに助けてもらった出来事は、今も忘れられません。
あるとき、毎月の返済で2,000万円くらいのお金が足りないときがありました。銀行に借金を返すときは一括で返すのではなく、経営で利益を出しつつ毎月少しずつ返していきますが、金利もかかりますし、返済期間によってはとても毎月払えないこともあります(そういうときはリスケをしてもらいますが) 。
そうやってやりくりをしていたのですが、ある月はまったく足りず、このままでは資金ショートしてしまう状態になりました。そのときに助けてくれたのがある銀行マンでした。
普通は銀行マンと言えば、ほとんどの担当者は冷たいものです。「どうやってこの金を返すか」の話しかしないものです。
しかし彼は違いました。「私のほうでアイデアを出します」と彼なりのテクニックを使って融資をしてくれました。おかげで会社は生き延びることができ、現在に至っています。
その銀行マンは間違いなく私にとっての福の神でした。
しも、あなたが福の神と出逢ったら決して人脈から外してはいけません。社員であれば必ず採用して社内に置いておかないといけませんし、外部の相手であれば何年経っても付き合いを切るようなことをしてはいけません。それは自ら幸福を手放す行為だからです。
私の場合のその銀行マンは、後に海外へ栄転になりました。
7~8年が経ち、会社も順調になって余裕ができたタイミングで、お礼を兼ねて会いに行きました。向こうはこちらを覚えていてくれて、会いに来てくれたことを喜んでくれました。
「あのときのおかげで何とか生き延び、今でも会社経営ができています」とお礼を言ってお酒を飲んだことを今も覚えています。
(株)九昭ホールディングス代表取締役
池上 秀一
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
注目のセミナー情報
【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』
【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!
【事業投資】11月28日(木)開催
故障・老朽化・発電効率低下…放置している太陽光発電所をどうする!?
オムロンの手厚いサポート&最新機種の導入《投資利回り10%》継続を実現!
最後まで取りつくす《残FIT期間》収益最大化計画
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】