画像:PIXTA

「売上を上げてきたのに、利益がほとんど変わらない。」「同じルールの下で同じ商売をしているのに、ものすごく儲かっている会社と倒産していく会社があるのはなぜか?」…このように考える中小企業の経営者やスタートアップの代表は多いでしょう。27才で売上高1億5千万円、自己資本比率15%の電気工事会社を父から引き継ぎ、その後、売上22億円、経常利益2億円、従業員240人の会社にまで成長させた株式会社九昭ホールディングス代表取締役・池上秀一氏の著書『資金繰りの不安がなくなり、自己資本比率が上がる! 付加価値額の教科書』(イースト・プレス)より、池上氏の経験に基づき導き出された経営メソッドを、一部抜粋して紹介します。

クレドカードに入れる項目③「基本方針」

基本方針には「経営理念を実現するために守るべき約束」を書きます。

 

私の会社ではこれを5つで表現していますが、3~5個くらいがバランスがいいと思っています。読者によってはたくさん思いつくかもしれません。

 

しかし、あまり多いと社員が混乱したり、矛盾が生じて詳しい説明が必要になることもありますので注意してください。

クレドカードに入れる項目④ 「社員信条」

社員信条には「自社にふさわしい社員の考え方」を書きます。

 

誤解を恐れず本音を言えば、中小・零細企業は大手企業に比べて人材の面では不利なところがあります。誰しも安定した大手企業に入りたいものだと思いますが、そこに入れなかった人が第二、第三以降の選択肢として選ばれるのが中小・零細企業の現実だと思います。

 

それでも、入ってもらえた以上は熱意を持って仕事をしてもらい、大手企業に負けない 会社にするために社員信条が必要です。

 

それにそもそも人間は個々で育った環境も考え方も違います。そんな本来バラバラな人たちを1つにまとめ、同じベクトルで進んでいくことで会社はチームとして強くなります。そのためにもこの項目が必要です。

クレドカードに入れる項目⑤「ビジョン」

ビジョンには「会社の将来的な夢」を書きます。

 

社員の立場からすると、会社が将来に何を目指しているのかがわからないと、自分たちがそのために何をすればいいのかがわからなくなります。仕事へのモチベーションが持続しません。ですから、5年先のビジョンを示してください。それがあることで社員たちは何を目指せばいいかがわかり、やるべきことが明確になります。

 

ビジョンは1つでもいいですし、複数あるならそれでも構いません。「会社の状態」「社員の状態」などの切り口で考えると複数出てくると思います。

 

これら、最低でも5つの項目を書いたクレドカードを作ることで、会社が1つにまとまるきっかけを生み出すことができます。

 

 

(株)九昭ホールディングス代表取締役

池上 秀一

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

注目のセミナー情報

​​【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』

 

【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!

 

​​【事業投資】11月28日(木)開催
故障・老朽化・発電効率低下…放置している太陽光発電所をどうする!?
オムロンの手厚いサポート&最新機種の導入《投資利回り10%》継続を実現!
最後まで取りつくす《残FIT期間》収益最大化計画

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

資金繰りの不安がなくなり、自己資本比率が上がる! 付加価値額の教科書

資金繰りの不安がなくなり、自己資本比率が上がる! 付加価値額の教科書

池上秀一

イースト・プレス

「同じルールの下で同じ商売をしているのに、ものすごく儲かっている会社と倒産していく会社があるのはどうしてだろう?」 「売上を上げてきたのに3億円から5億円になっても利益がほとんど変わらない。」 「忙しくなるば…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録