クレドカードに入れる項目③「基本方針」
基本方針には「経営理念を実現するために守るべき約束」を書きます。
私の会社ではこれを5つで表現していますが、3~5個くらいがバランスがいいと思っています。読者によってはたくさん思いつくかもしれません。
しかし、あまり多いと社員が混乱したり、矛盾が生じて詳しい説明が必要になることもありますので注意してください。
クレドカードに入れる項目④ 「社員信条」
社員信条には「自社にふさわしい社員の考え方」を書きます。
誤解を恐れず本音を言えば、中小・零細企業は大手企業に比べて人材の面では不利なところがあります。誰しも安定した大手企業に入りたいものだと思いますが、そこに入れなかった人が第二、第三以降の選択肢として選ばれるのが中小・零細企業の現実だと思います。
それでも、入ってもらえた以上は熱意を持って仕事をしてもらい、大手企業に負けない 会社にするために社員信条が必要です。
それにそもそも人間は個々で育った環境も考え方も違います。そんな本来バラバラな人たちを1つにまとめ、同じベクトルで進んでいくことで会社はチームとして強くなります。そのためにもこの項目が必要です。
クレドカードに入れる項目⑤「ビジョン」
ビジョンには「会社の将来的な夢」を書きます。
社員の立場からすると、会社が将来に何を目指しているのかがわからないと、自分たちがそのために何をすればいいのかがわからなくなります。仕事へのモチベーションが持続しません。ですから、5年先のビジョンを示してください。それがあることで社員たちは何を目指せばいいかがわかり、やるべきことが明確になります。
ビジョンは1つでもいいですし、複数あるならそれでも構いません。「会社の状態」「社員の状態」などの切り口で考えると複数出てくると思います。
これら、最低でも5つの項目を書いたクレドカードを作ることで、会社が1つにまとまるきっかけを生み出すことができます。
(株)九昭ホールディングス代表取締役
池上 秀一
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