35歳、年収500万円、自営業子ども1人。教育費&老後資金に不安アリだが…新NISAとiDeCoの使いどころは?【CFPが回答】

35歳、年収500万円、自営業子ども1人。教育費&老後資金に不安アリだが…新NISAとiDeCoの使いどころは?【CFPが回答】
(画像はイメージです/PIXTA)

だれもが悩む、人生ステージとお金の問題。近々必要になるお金、この先必要になるお金をどうやって準備すればいいのか、悩んでいる人も多いでしょう。ここでは、よくあるお金の悩みや疑問に、著名FPの山中伸枝氏がズバリ回答します。※本連載は、山中伸枝氏監修の書籍『いちからわかる!新NISA&iDeCo 2024年最新版』(インプレス)より一部を抜粋・再編集したものです。

45歳パート。iDeCoを利用する意味って、ある?

パートの私でもiDeCoを利用する意味ってありますか?

 

(45歳 パート 年収100万円 既婚)

 

 山中先生の答え 

 

節税メリットは十分あります。同時に働き方そのものにも目を向けてみましょう。

 

◆働いて稼ぐ力をつけると投資の考え方も変わる

パートで働いている場合、所得税の発生しない「103万円の壁」を意識して調整している人も多いでしょう。

 

実は、少し余分に働いて増えた収入をiDeCoで積み立てると、その分が全額所得控除になります。つまり所得税の負担なしで収入をアップできるのです。ただし、年130万円(勤め先の規模等により異なる)を超えると扶養から外れます。

 

ここで考えてほしいのが、扶養の範囲内で働くことより、もっと稼げる自分を目指すことのほうが重要だということです。子どもが小さければ資格を取るなど、仕事の幅を広げる準備をするのもよいでしょう。働き方が変わり収入が増えれば、投資に対するスタンスも自ずと変わってくるはずです。

独身会社員。「ずっとおひとりさま」の将来が見えてきて…

ずっとおひとりさまかもしれません。何を準備すればいいでしょうか。

 

(45歳 会社員 年収400万円 独身)

 

 山中先生の答え 

 

繰り下げで年金額を増やすのもアリ。その場合、年金受給までの資金を用意しよう。

 

◆女性は長生きなので「年金の後ろ倒し」を検討

おひとりさまの老後計画は、公的年金の想定受取額をベースに考えていきます。

 

年金受け取りを5年間繰り下げると42%も年金が増額します。65歳まで働いて厚生年金が月14万円の場合、70歳まで繰り下げると月19万9000円受け取れる計算に。生活費がこれ以下であれば、70歳以降は年金だけで暮らせます。

 

後は65~70歳の5年間の資金をどう確保するか考えましょう。今からiDeCoで月3万円×15年間、年率3%で積み立てれば約680万円になり、掛金の所得控除で税金が減った分、実質的な手取りが増えることになります。

 

こう考えれば、繰り下げ期間を調整する、もう少し長く働く、もっと節約を頑張るなど事前対策ができ、安心して老後を迎えられるはずです。 

 

 

山中 伸枝
株式会社アセット・アドバンテージ
代表取締役

 

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※本連載は、山中伸枝氏監修の書籍『いちからわかる!新NISA&iDeCo 2024年最新版』(インプレス)より一部を抜粋・再編集したものです。

いちからわかる! 新NISA&iDeCo 2024年最新版

いちからわかる! 新NISA&iDeCo 2024年最新版

監修:山中 伸枝

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