(画像はイメージです/PIXTA)

いよいよスタートした新NISAですが、どのように活用すべきか迷っている初心者の方も多いと思います。ここでは、主につみたて投資枠を活用して、長期・積立・分散投資を実践する方法を紹介していきます。※本連載は、山中伸枝氏監修の書籍『いちからわかる!新NISA&iDeCo 2024年最新版』(インプレス)より一部を抜粋・再編集したものです。

つみたて投資枠と成長投資枠…1つの制度に「2つの枠」がある!

2024年1月スタートの新NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に分かれています。これらは、2023年12月までに利用されていた旧制度の「つみたてNISA」と「一般NISA」の内容が引き継がれているのが特徴です。

 

[図表1]つみたて投資枠と成長投資枠の違い

 

ただし、制度として大きく変わった点もあります。

 

例えば、つみたてNISAと一般NISAは別々の制度で、どちらか1つを選ぶ仕組みでした。それに対して、新NISAでは1つの制度の中でつみたて投資枠と成長投資枠があり、2つを同時に利用することができるようになりました。

 

※投資信託の積立も可能
[図表2]つみたて投資枠と成長投資枠のイメージ ※投資信託の積立も可能

 

[図表3]生涯投資枠をめいっぱい使った場合

投資初心者であれば「つみたて投資枠」から使おう

つみたて投資枠と成長投資枠をどう使えばいいのでしょうか。

 

住宅購入や教育資金、老後資金など、将来必要になるお金を作るなら、「つみたて投資枠」を利用して、投資信託の積立をするのがおすすめです。

 

投資の王道ルールは「長期・積立・分散」です。つみたて投資枠は、さまざまな商品をパッケージした投資信託を(分散)、毎月コツコツと(積立)、長期で運用する制度です。また、投資できる商品は金融庁が定めた厳しい基準を満たす低コストの投資信託(ETF含む)のみ。投資方法も積立のみで一括購入はできません。

 

一方、成長投資枠では、1つの会社の株を(集中)、1回で購入し(一括)、短期で運用する投資も可能です。成長投資枠でも積立投資は可能ですが、制度として長期積立により特化したつみたて投資枠を優先するのが王道です。

 

成長投資枠は、投資経験や知識があって株式投資にチャレンジしたい人、つみたて投資枠を上限まで使ってもまだ余裕資産があり追加で投資信託の積立をしたい人が活用するとよいでしょう。

 

[図表4]つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け

 

 

 

山中 伸枝
株式会社アセット・アドバンテージ
代表取締役

 

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※本連載は、山中伸枝氏監修の書籍『いちからわかる!新NISA&iDeCo 2024年最新版』(インプレス)より一部を抜粋・再編集したものです。

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監修:山中 伸枝

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