(※写真はイメージです/PIXTA)

夫婦ともに元教員のA夫妻。80歳を超え、月36万円の年金暮らしをしています。生活に支障はなく、なに不自由ないセカンドライフに見えますが、2人には実家で暮らす無職のひとり息子、Cさん(50歳)がいたのでした……。今後の生活が不安になり相談に訪れたA夫妻に、牧野FP事務所の牧野寿和CFPはどのような助言を行ったのでしょうか、みていきます。

なに不自由ない生活に見える老夫婦の「悩みの種」

現役時代は教員として働き、校長まで務めたAさん(83歳)。妻のBさん(80歳)も元教員です。年金は夫婦あわせて433万2,600円(月額36万1,050円)と、十分な収入を得ています。

※夫婦2人でゆとりある老後生活費は平均37.9万円。老後の最低日常生活費は月額で平均23.2万円(「生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/2022(令和4)年度」より)。

 

住まいは戸建ての持ち家で、貯金は3,000万円ほど。いまのところ健康の不安もなく、夫婦の暮らしにはなんら問題がないように、はた目にはみえていました。

 

しかし、A夫妻には悩みの種があります。それは、無職の息子Cさん(50歳)です。

 

尊大なプライドが邪魔をし、無職になったCさん

Cさんは大学卒業後、地元の新聞社に就職して自宅から通勤していました。学生時代から作文コンクールで何度も表彰されていたり、大学時代は自ら新聞部を作り、部長を務めたりと、その能力について誇りとプライドを持っていました。

 

しかし、そのプライドが災いしてか、就職活動では志望度の高かった大手新聞社や出版社にすべて落ちてしまい、滑り止めと考えていた地元の新聞社に入社したのでした。

 

さらに、だんだんと職場に慣れてくるにしたがって「自分の考えが受け入れてもらえない」と投げやりな態度をとるようになりました。社内で孤立したCさんは、「こんな会社辞めてやる!」と早々に退社。

 

その後は非正規で職を転々としましたが、振る舞い方を変えることはできず、40代になると自宅に引きこもるようになりました。

 

Cさんは職場を辞めるたび、両親にその理由について「俺は一生懸命頑張っているのに! でも、職場が認めてくれないんだ」と話します。A夫妻はいつもCさんの話を素直に受け止め、「そうか。次の職場ではお前の頑張りが認めてもらえるといいな」と励ましていました。

 

しかし、いつの間にか職を探すことなく、1日のほとんどを自室で過ごすようになったCさん。ある日テレビで「子供部屋おじさん」の特集番組を観た夫婦は、「結婚願望がない」「いくつになっても小遣いをせびられる」など、その特徴が自分の息子にも当てはまるかもしれないと気づきました。

※「子供部屋おじさん」は、中年で「おじさん」と呼ばれる年齢になっても、親が生活する実家の自分の子供部屋で生活する男性を揶揄する言い方とされている。週刊朝日が選ぶ「2019年流行語30」(「週刊朝日」2019年11月8日号)に選出されている。

 

「子ども部屋おじさん」のままで困るのは、子ども自身だ……。番組内の指摘を受け、今後のことが心配になった夫婦は、以前従兄が相続の相談をした筆者のFP事務所を訪れました。

 

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    ※プライバシー保護の観点から、登場人物の情報を一部変更しています。

    <参照>
    ・日本年金機構「遺族厚生年金(受給要件・対象者・年金額)」
    (https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150424.html)

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