為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、下落しました。期間前半は豪州準備銀行(RBA)のブロック総裁による利上げに関するタカ派的な発言により、豪ドルは堅調に推移しました。その後、米国の物価関連指標でインフレの鈍化が示され、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長やFRB高官らが早期の利下げを否定しない姿勢を示したことにより、早期の利下げ観測が強まって米ドル安円高となり、連れて豪ドルの対円レートは下落しました。12月5日には、金融政策決定会合でRBAが政策金利を据え置き、今後更なる利上げが必要かどうかはデータ次第としたことで、追加利上げ観測が後退し、豪ドルの対円レートは一段と下落しました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、低下しました。11月29日に発表された豪州の10月の消費者物価指数は市場予想を下回りました。また、米国でもインフレの鈍化が示されたことで、パウエルFRB議長やFRB高官らが、早期の利下げを否定しない姿勢を示したことにより米国国債利回りが低下し、連れて豪州3年国債利回りは低下(債券価格は上昇)しました。また、12月5日開催のRBAの金融政策決定会合では政策金利が据え置かれ、今後更なる利上げが必要かどうかはデータ次第とし、追加利上げ観測が後退したことから、豪州3年国債利回りは低下しました。
(2023年12月7日)
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『豪ドルの対円レートは一段と下落 ~ここ2週間のオーストラリアマーケット動向【解説:三井住友DSアセットマネジメント】』を参照)。
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