証券マンの「損切りしたほうがよさそうです」を鵜呑みにしないほうがいいワケ【金融商品運用の3つのポイント】

証券マンの「損切りしたほうがよさそうです」を鵜呑みにしないほうがいいワケ【金融商品運用の3つのポイント】
(※写真はイメージです/PIXTA)

私たちは、給料やボーナスで得たお金を「浪費」「消費」に回しがちです。しかし、それらは資産を大きく目減りさせてしまいかねません。経営者として2つの企業を上場させた実績をもつ経営コンサルタントの池本克之氏は、できるだけ多くのお金で「投資」を行うべきといいます。なぜか。その理由と、投資に際して注意すべき点について、池本氏の著書『「それでも稼ぐ人」33のルール』(三笠書房)から一部抜粋してお届けします。

ボーナスを受け取ったら「目減りしないものに投資」すべき

給料日は、誰でも待ち遠しいものです。ボーナスは、もっと待ち遠しいですね。買いたいものや見たいもの、やってみたいこと、行きたいところなど、たくさんあることと推察します。

 

けれども気分が盛り上がっているところに水を差すようですが、若いうちこそ、できるだけ「物欲」は抑えたほうがいいのです。「浪費」が一番ダメで、次に「消費」がダメです。

 

そして、その次にダメなのが「ただ貯蓄すること」です。全額とまではいいませんが、可能な限りたくさんのお金を「投資」に回すのが賢明です。

 

浪費、消費がダメな理由は、「物」というのは買った瞬間から価値が下がっていくからです。家でも車でも、洋服、服飾品、時計でも、どんなに高価で高品質な物を買っても、数年を経て購入金額を上回るお金を生み出すことはまずないと思っていいでしょう。

 

もちろん家だったら、「都心の一等地にある物件だから、値上がり益が期待できる」ケースもあります。絵画や骨董、ヴィンテージワインなど、古くなればなるほど価値が上がる可能性の高い物もあります。

 

そういう物を投資目的で買うのなら、まあいいとして、みなさんが買う物はそうではありませんよね。「使う」ことが目的のはずですから、ほぼ価値は目減りしていくといっていいでしょう。

 

たとえば、筆者は少し前に、ゴルフクラブを2本売りました。1本は買ったばかりで、まだ50球くらいしか打っていないドライバーです。わざわざアメリカから取り寄せた、8万円くらいする代物でした。そのほぼ新品のクラブを売りに出しました。ついた値は1万5,000円です。

 

この一件をもって、物というのは買った瞬間から価値が目減りするものだと実感できます。

 

しかも高額品だからと、ローンなんかで買ってごらんなさい。価値が目減りしていくのを目の当たりにしながら、なお新品時についた値段のままに、利子というオマケまでつけてお金を払っていかなくてはならないのです。そんな高価な物を買うのは、キャッシュで買えるくらい稼げるようになってからでも遅くはありません。

 

若いうちはとにかく、価値が「目減りしない」どころか、「何倍にもなって返ってくる」ものに投資することをおすすめします。

 

◆どんな金融商品で、どう運用すべきか?

では、具体的に何に投資するか。ズバリ「金融商品」です。ただし「上手に運用する」ために、投資を勉強しなければいけません。その勉強への投資も必須でしょう。

 

なぜ金融商品への投資がいいかというと、効率よく稼げるからです。普通に仕事をして、給料を得るのと比べると、段違いです。しかも投資に定年はありません。70歳、80歳になっても、いや脳の健康が保たれていれば、死ぬまでずっと続けることが可能です。

 

何も大きく儲けなくてもいい。「年金プラスアルファ」のお金が稼げるよう、自分に合ったやり方を習得する程度で十分でしょう。

 

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「それでも稼ぐ人」33のルール

「それでも稼ぐ人」33のルール

池本 克之

三笠書房

給料が上がらない。学歴がない。いまは不景気だ。もう若くない―― 「それでも稼ぐ人」に共通する仕事術、投資術、人生戦略とは? ◎できる人は、自分の年収は自分で決める ◎「副業」なんかしない ◎「一円玉」でも迷わ…

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