サラリーマンの「副業」は稼げない…「本業で年収1,000万円」を目標とすべき理由【経営コンサルタントが解説】

サラリーマンの「副業」は稼げない…「本業で年収1,000万円」を目標とすべき理由【経営コンサルタントが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

景気が悪く、給料が上がらない状況であっても、着実にお金を稼ぎだしている人はいます。サラリーマンであっても例外ではありません。しかし、そのような人は決して「副業」で稼いでいるのではありません。経営者として2つの企業を上場させた実績をもつ経営コンサルタントの池本克之氏は、あくまでも「本業」を重視すべきといいます。なぜか。著書『「それでも稼ぐ人」33のルール』(三笠書房)から一部抜粋してお届けします。

副業せず、「本業で年収1,000万円」を目指すべき

昨今、物価高が続き、給料がなかなか上がらないなか、本業の給料の他に、手っ取り早く収入を得られるということで、副業を始める人が増えています。また、副業を認める会社も増えてきました。

 

しかし、筆者は副業をすすめません。その理由は、副業の大部分が、ただ体力を消耗し、時間を無駄遣いするだけの労働で、将来のためのなんの蓄積にもならないからです。

 

副業の月収がどのくらいか、知っていますか?パーソル総合研究所というシンクタンクが実施した調査によると、もっとも多い層は、「月5~9万円台」で、次いで多いのが「月1万円台」です。この程度の稼ぎでいいのか、という話です。

 

普通に残業をするのと、あまり差がないと思いませんか?というより、「効率よく稼ぐ」という意味では、副業をするよりまだ残業して稼いだほうがいい。「中途半端な副業」でしかないのなら、しないほうがマシです。

 

ただし私は、「定時のあとも会社に残っていさえすれば、ボーッとしていたって残業代がつくことを当て込め」といいたいのではありません。本業にまじめに取り組み、現状の年収をもらっているその仕事で、まずは1,000万円プレイヤーになることを目指しなさい、といいたいのです。

 

無理だと思いますか? そんなことはありません。副業でチマチマと稼ぐエネルギーを、すべて本業に注ぎ込めばいいのです。

 

また、必ずしも、今の会社で1,000万円プレイヤーを目指す必要もありません。

 

あくまで「本業重視」で、スキルを磨いたり、人脈を広げたりしながら自分の市場価値を最大化していきます。そのなかで、どこかいい会社にヘッドハンティングされたり、よりよい条件の会社に転職したり、独立起業したりするチャンスをつかんだりして、稼ぎを大きくしていくのです。

 

副業で500万円稼ごうとするより、よっぽど現実的な目標だと思います。副業はしょせん「こづかい稼ぎ」でしかないと心得てください。

ほとんどの人の副業はサラリーマンには「過酷」

一口に副業といっても、種類はいろいろあります。しかし、ギャラの高い仕事はごく一部に限られています。資格や特技があるならともかく、「こづかい稼ぎになればいい」程度の軽い気持ちで仕事を求める人に、“おいしい話”が舞い込んでくることはあまり望めないでしょう。結局、ほとんどは“体を動かす系”のアルバイトしかない、というのが現実だと思います。

 

たしかに、副業の種類はたくさんあります。たとえば、Uber Eatsのようなフードデリバリーの配達員とか、コンビニの店員、ファミレスのフロアあるいはキッチンスタッフ、建設・土木工事の作業員、引っ越しスタッフ、警備員、清掃員……その気になればすぐにでも副業を得ることができます。

 

これらの仕事が決して悪いわけではありません。大きな難点があるのです。それは「体力的にきつくて、事故に遭うなどのリスクも高く、サラリーマンが本業と両立するには、とてもじゃないけれど長く続けられない」ということです。

 

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「それでも稼ぐ人」33のルール

「それでも稼ぐ人」33のルール

池本 克之

三笠書房

給料が上がらない。学歴がない。いまは不景気だ。もう若くない―― 「それでも稼ぐ人」に共通する仕事術、投資術、人生戦略とは? ◎できる人は、自分の年収は自分で決める ◎「副業」なんかしない ◎「一円玉」でも迷わ…

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