日本の生命保険加入率は「9割」だが、その多くが「ムダな保険」!? 元ソニー生命トップ営業マンがみずから実践…「生命保険の賢い組み方」とは

日本の生命保険加入率は「9割」だが、その多くが「ムダな保険」!? 元ソニー生命トップ営業マンがみずから実践…「生命保険の賢い組み方」とは
(※写真はイメージです/PIXTA)

日本人の年金保険を含む「生命保険」の1世帯当たりの加入率は約9割にのぼります。しかし、かつてソニー生命の営業マンとして全国トップ20の成績を上げた経験をもつ経営コンサルタント・池本克之氏によれば、多くの人が、必要のない生命保険に加入してしまっているといいます。池本氏の著書『「それでも稼ぐ人」33のルール』(三笠書房)から、生命保険の賢い活用方法について解説します。

多くの人が「必要のない生命保険」に入ってしまっている

日本人の年金保険を含む生命保険の1世帯当たりの加入率は、約9割にのぼります。それはすばらしいことなのですが、残念ながら、ほとんどの人が「死んだらいくら」「何歳からいくら」など、もらえる「保険金の額」にしか目がいっていないのが現状でしょう。

 

しかし、真に重要なポイントは「ライフプラン」を立てることです。これができていなければ、将来の安心につながる「いい保険商品」に加入することができません。

 

極端な話、死なないともらえないのに、たとえば「死亡保険金が5,000万円」とか「1億円」といったところだけを見て、いま自分のふところに5,000万円、1億円が入ってきたような気になる、みたいな人のなんと多いことか。

 

保険というのは本来、ライフプランに基づいて、自分と家族にいつ、どのくらいのお金が必要なのかを考えて、相応の保険金が出る商品に加入するものです。それなのに、かつて個人の生命保険を売っていた筆者の経験では、大雑把にでもライフプランを考え、必要なお金の算段をしている人はほとんどいませんでした。

 

実際、営業に行くと、たいていは「生命保険ならもう入ってますから、けっこうです。間に合ってます」という反応でした。でも、よくよく話を聞くと、みなさんがお持ちの商品は即座に「その保険、必要ないでしょ」とつっこみたくなるものばかりでした。

 

典型的なのは、60歳くらいを境に、保障がガクンと減る「定期付き終身保険」という商品です。

 

もちろん、契約者が万が一、働き盛りの年代に若くして亡くなるようなことがあれば、遺された家族は非常に助かります。商品が悪いのではありません。この種の保険は契約者の死亡リスクが低い分、安い保険料で高い保障がつけられます。

 

ただ、その金額に目がくらむと、「そこまでの保障はいらないんじゃないですか」というレベルの高額な保障をつけてしまいがちなのです。

 

結局、毎月の保険料は高くなり、「安い保険料で高い保障がつけられる」という定期保険のよさを自ら手放すことにならないとも限りません。若死にしなければ、20年、30年払い続けた保険料は全額パーになります。

 

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「それでも稼ぐ人」33のルール

「それでも稼ぐ人」33のルール

池本 克之

三笠書房

給料が上がらない。学歴がない。いまは不景気だ。もう若くない―― 「それでも稼ぐ人」に共通する仕事術、投資術、人生戦略とは? ◎できる人は、自分の年収は自分で決める ◎「副業」なんかしない ◎「一円玉」でも迷わ…

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