サウジでの居住権を認める「サウジ・ゴールデンビザ」
サウジアラビアは中東・西アジアに位置する国だ。サウジアラビアが近年他国とのグローバルな結びつきを強化するなか、居住権を与えるプレミアム レジデンシー プログラムの導入は重要な節目となった。
サウジアラビアは石油依存体質から脱却し、包括的発展を実現するための成長戦略を、Vision2030と名付けている。このプレミアム レジデンシー プログラムは、このビジョンに従い、経済の多様化、イノベーション、そして豊かな国際的なパートナーシップを強調している。このビザプログラムはしばしば「サウジ・ゴールデンビザ」と呼ばれている。
プレミアム レジデンシー プログラムでは、地元のスポンサーを必要とせずに永住権が取得可能だ。これは石油への依存からの長期的な脱却を目指す国の政策の一環として、投資家、起業家、ITスペシャリスト、フリーランサー、医師、エンジニア、および金融業者に自由にビジネスを行ってもらうよう、引き寄せるための施策だ。そうした職業の人々が、個人及び専門的に生涯にわたって成長できる機会を提供している。
なお2019年時点で、外国人女性には特定の服装規定はない。以前は、女性はアバヤ(全身を覆うローブ状の衣服)および頭部の覆いを着用することが推奨されていた。
日本円で3,000万円強…サウジ永住権の取得メリット
プレミアム レジデンシー プログラムには、2つの選択肢がある。永住権取得には、約800,000 SAR(サウジアラビア通貨=約213,000 USD/約3,133万円、2023年12月5日時点)がかかる。これは一括払いのみとなっている。または、更新制の1年居住許可取得の場合、100,000 QR(カタール通貨=約26,700米ドル)を支払うことで、サウジアラビアでの永住権同様の、下記10つのメリットを享受できる。
①家族・親戚の来訪:家族・親戚のビジタービザ手続きが簡略化
②家庭内サポート:家政婦の雇用手続きの簡略化
③交通の便:個人の車を所有可能
④キャリアの機会:民間においての分け隔てない雇用への参加と転職機会
⑤無制限の旅行:王国内外への旅行も簡単にアクセス可能
⑥迅速な空港手続き:通常、サウジ国民レーンに並ぶ事が可能
⑦ベンチャー起業設立:王国の外国投資ガイドラインに反さなければ、ビジネスを行う事が可能
⑧資本市場への投資機会:サウジ資本市場への参加可能
⑨社会サービスへの利用:サウジ市民と同様の医療および教育サービスが利用可能
⑩国内移動:サウジアラビア内での自由な移動により雇用とビジネスの将来性を高める
申請から書類処理、承認と、すべての手続き完了までは、合計で1.5ヵ月必要。家族も追加の財務状態を提出せずに、主申請者と一緒に申請可能だ。サウジアラビアのプレミアム・レジデンシーは、単なる居住ステータス以上のものであり、王国の進化する風景と伝統・野心を結ぶ架け橋となっている。
現地では、申請プロセスのすべてのステップを説明・支援してくれる不動産サポートチームもあり、取得のハードルを不安を思う必要はないだろう。
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