※画像はイメージです/PIXTA

7つの首長国からなる連邦国家、アラブ首長国連邦。日本人には高層ビルが建ち並ぶドバイが有名でしょう。一方で日本人にはあまり知られていない首長国でありながら、世界の投資家からの人気が急上昇しているのがRAK(ラアス・アル=ハイマ)。その理由を探っていこう。

RAK…不動産価格1年で30%上昇を予測

ドバイ国際空港から車でわずか45分の距離に位置するRAK(ラアス・アル=ハイマ)は、周辺の首長国にとってのナンバー1の旅行先で、海外観光客にとっての人気スポットとなっている。

 

RAKのアル・マルジャン島(RAKにある人工島でビーチリゾート)とカタール半島(ペルシャ湾の南岸、アラビア半島から突きだした半島)では不動産物件が急増しており、か価格は今後12ヵ月で最大30%上昇すると予測されている。

 

この首長国はすでにトップ観光地として人気を博し、2023年上半期の訪問者数で新しい記録を打ち立てている。その要因は富裕層のニーズに応えるリゾート・サービス、そして急成長を遂げる経済の存在があり、それに誘発されるように不動産需要の急増と価格の情操を招いた。

 

RAKはドバイに対抗しようと、不動産建設計画が目白押しだ。さらに、ドバイでは空室物件が不足していることも、購入者の関心がこの地域に向かっている一因となっている。RAKの物件はドバイ同様の豪華さを保ちつつも、価格が手頃で、競争が少ないことも拍車をかけている。

世界最大かつUAE初の合法カジノ…5つ星のRAKホテルの参入

RAKに現在建設中の高級カジノリゾートは、世界最大かつUAE初の合法カジノとなる予定だ。この計画はこの首長国を特別な観光地へと成長させる可能性がある。

 

2022年9月、ウィン・リゾーツのCEOであるクレイグ・ビリングスは、ウィン・アル・マルジャン島のエンターテインメント計画のオプションとして、UAE初のカジノ建設が含まれていると明かした。ビリングスは収支報告の電話会議で「カジノエリアは、ラスベガスのウィン・リゾーツよりもかなり大きくなる予定だ」と明かしている。その他のエンターテインメントとして、ユニーク公演が披露される劇場や、ラスベガス風をコンセプトにした光のショー、コンサートなどがある。

 

このリゾートの見積総費用は39億ドル。カジノの開業前に建設作業がすで始まっており、2027年1月オープン予定だとか。このプロジェクトは、開発企業であるウィン・リゾーツの歴史のなかで、最大の外国直接投資となっている。同社はラスベガスとマカオで統合型リゾートを運営する企業だ。

 

世界最大のカジノとなる18,500平方メートルのウィン・カジノは、アル・マルジャン島に1,500室を有する。さらに、カジノの開発は交通アクセス、設備、公共施設などのインフラの向上を促進し、アル・マルジャン島の魅力を一層高めるだろう。これにより観光客や訪問者が急増。住宅の需要増加をチャンスとする投資家や開発者にとっても魅力的な市場になるだろう。

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