※画像はイメージです/PIXTA

文化的な背景や地理的要因から、日本人には遠い存在である中東地域。一方で、ビジネスを語るうえでは欠かせない存在になりつつある。今回みていくのは、アラブ首長国連邦の構成国のひとつ、ラアス=アル・ハイマにある経済特区について。近年、多くの企業が進出し、同国に拠点を設けている。支持の理由をみていこう。

アラブ首長国の自由経済特区「RAKEZ」

RAKEZ(ラアス=アル・ハイマ自由貿易経済区)は、アラブ首長国連邦(UAE)の7つの首長国の1つであるラアス=アル・ハイマの中心部に位置する経済特区だ。

 

RAKEZは、企業の繁栄・革新・成功の為の環境を提供する役割を担うために設立され、最新施設とワールドワイドなサービスを提供している。

 

RAKEZ(ラアス=アル・ハイマ経済区)とAmazon UAEは、この経済特区に登記した企業が製品をAmazon.aeで販売可能にするための契約を締結した。

 

2023年の年初、2022年の同期間と比較して122%の成長が報告されている。

 

RAKEZのCEO(最高経営責任者)であるRamy Jalladの発表によれば、この自由経済特区には世界中の100ヵ国以上の国、1万8,000社以上の企業が拠点を構えている。

 

これほど多国籍の企業から支持を集めている理由。それはRAKEZでの登記にかかる費用が非常に安く、AED 11,200(日本円で約434473円)から可能で、さらにここには居住ビザの手数料も含まれている。

 

RAKEZの場所は、UAEのラアス=アル・ハイマ、ドバイ国際空港から約45分に位置する。数キロ離れた場所では、ラスベガスを拠点とする、ウィン・リゾーツが都市開発プロジェクトを進めている。すでに様々な建設が始まっており、2027年には、39億ドル規模のカジノリゾートが完成するという。

 

UAEのラアス=アル・ハイマは現在、高所得者向けのリゾート地として、アピールを強めている。昨年、この首長国では1.1百万人以上の年間訪問者を記録し、前年比16%増を達成した。そのうち、外国人観光客は40%増加した。

100%外国所有権可能「RAKEZ UAE自由経済特区」のメリット

RAKEZ(ラアス=アル・ハイマ自由貿易経済区)における企業側のメリットは、大きく3つある。

 

1.税制優遇

現在のところ、ラアス=アル・ハイマの自由経済特区企業は法人税、所得税、輸入および輸出税を含む、税制優遇を享受している。ただし、2023年6月からは年間売上高がAED 375,000を超える企業は、法人税9%を支払う必要がある。

 

2.通貨制限なし

ラアス=アル・ハイマで自由経済特区に企業を設立するもう一つのメリットは、通貨制限がない事だ。投資家は収益と資本を制限や障害なく自由に送金できる。

 

3.企業設立が簡単

ラアス=アル・ハイマでの自由経済特区企業の設立は比較的簡単で、登録プロセスを合理化し、書類手続きを最小限に留めている。これにより、投資家は迅速かつ効率的にビジネスを始める事が可能だ。

 

注目のセミナー情報

【資産運用】5月8日(水)開催
米国株式投資に新たな選択肢
知られざる有望企業の発掘機会が多数存在
「USマイクロキャップ株式ファンド」の魅力

 

【国内不動産】5月13日(月)開催
銀行からフルローンを引き出す「最新不動産投資戦略」
利回り7%超!「新築アパート投資」セミナー
~キャッシュフローを最大化させるためのポイントも徹底解説

 

【国内不動産】5月16日(木)開催
東京23区×新築×RC造のデザイナーズマンションで
〈5.5%超の利回り・1億円超の売却益〉を実現
物件開発のプロが伝授する「土地選び」の極意

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

 

■入所一時金が1000万円を超える…「介護破産」の闇を知る

 

■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧