12月の注目点…投機筋の動きと、FOMC、日銀会合
大幅に米ドル買い・円売りに傾斜したポジションの手仕舞いが、米ドル高・円安から米ドル安・円高への転換に一役買ったのは、昨年にも見られた動きでした。
2022年は、10月に151円で米ドル高・円安がピークを打つと、11月からは米ドル安・円高へ急転換し、米ドル/円は年末までの約2ヵ月で約20円も大幅な下落に向かいました。
この米ドル/円急落において大きな転換点となったのが、11月10日「CPI(消費者物価指数)ショック」でした。
米10月CPI発表をきっかけに米ドル/円が145円を割れると、翌日には一気に140円割れの急落となったのでした(図表7参照)。これはまさに、米ドル安への急転換を受けて、大量に膨らんでいた「米ドル買い・円売りポジションの解消」が後押しして起こった現象でした。
最近の場合も、145~146円近辺の水準は、チャート的には重要な分岐点のようです。この先、この水準を割れてくるようなら、大量の米ドル買い・円売りポジションの処分が、米ドル安・円高の波乱要因になる可能性に注意が必要です(図表8参照)。
ところで、12月は、13日にFOMC(米連邦公開市場委員会)、そして19日に日銀金融政策決定会合が予定されていますので、これらの米ドル/円への影響についても考えて見たいと思います。
まずFOMCについては、インフレ率の低下が続くなか、今回の利上げシリーズは7月の利上げで終了したとの見方が強まっています。経験的には、利上げ終了後は、平均1年弱で「最初の利下げ」が行われるため、今後のFOMCでは米景気の減速などを見ながら、利下げへの転換を探る動きとなる可能性が高いでしょう。
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