米国は「1年以内に景気後退」の可能性高いが…いまこそ「積み立て投資のタイミング」といえるワケ【マクロストラテジストの見解】

米国は「1年以内に景気後退」の可能性高いが…いまこそ「積み立て投資のタイミング」といえるワケ【マクロストラテジストの見解】
(※写真はイメージです/PIXTA)

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米国は「1年以内に景気後退」しそうだが…

「タイプB」の「(株価は「長期右肩上がり」だと思うが)しばらく株価は下がると考える人」がどのくらいいらっしゃるかわかりませんが、世界経済や金融政策の動向をかなり詳しくフォローされているでしょう。

 

「日頃から、あらゆることについて考える習慣」を持っているからこそ、「資産運用のスタートについてもじっくり考えられる」ということではないでしょうか。

 

たしかに、過去をみると、米国が利上げをしたあとには、ほとんどのケースで景気後退が来ています。景気後退が来れば、株価は下がります。実際、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを続けてきましたし、まもなく利上げを終えようとしています。

 

合わせて[図表1]で示すとおり、ニューヨーク連銀の統計モデルによると、いまから12ヵ月先の「米国の景気後退入り確率」は56%を超えています。統計的には、景気後退が来る確率が、来ない確率よりも高くなっています。

 

[図表1]米国の12ヵ月先景気後退確率
[図表1]米国の12ヵ月先景気後退確率

 

ただし、①たとえ株価が7割、8割下がろうとも、「株価は長期右肩上がりだ」と信じられるなら、そしてそれが実現するなら、積み立て投資で含み益を拡大させることができます。「これから大きく下がると思うなら、いまこそ積み立て投資」です。

 

もっと懐疑的な方のために補足すれば、次節で確認するように、②たとえ積み立て投資を始めたときが「熱狂」のときで、株価が割高な水準であったとしても(そして、その価格に戻るのには相当な時間がかかることを前提としても)、

 

株価が「熱狂」のあとの「悲観」で大きく下ブレしたあとに、ファンダメンタルズ付近にまで戻ってくれば、「熱狂時」の株価を回復せずとも、積み立て投資は利益を生み出す可能性があります。

 

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