不動産取引の流れ
取引の流れは、賃貸は不動産会社のサイトや直接訪問することで、物件を選びます。今はネットが主流で、不動産会社のサイトで条件を絞り探し、物件が残っているかどうかを不動産会社に問い合わせます。
物件があれば、内見などして契約です。契約時には審査があり、年収や社歴などで判断されます。不動産手数料・敷金・礼金・賃料・管理費などを支払い、入居という流れです。
購入する場合も内見までは同じように進み、契約となれば、手数料・購入代金・税金・保険料などを納めます。ローンを組む場合は銀行の審査などもありますが、多くは不動産会社が間に入ってくれるでしょう。購入した場合は不動産登記も不動産会社が助言し、住宅の所有者が申請します。
登記は土地と建物を別々に行うもの。登記簿の表題部に住所などが記載され、権利部の甲区に所有権、乙区に所有権以外の権利が記載されます。他にも、不動産取得税や固定資産税などの税金を納める手続きをします。
ローン申請は銀行に審査してもらうもの。いろいろな銀行から選択可能で、それぞれ一長一短があり、金利もまちまちです。そして、不動産会社へ手数料などを支払うといった手順になります。不動産会社への手数料は物件価格の3%程度です。
不動産の正確な価格を知りたい場合は専門家に相談
最後に、不動産価格についてです。もちろん、実勢価格といって取引された金額が相場になるのですが、収益価格などでも相場が決まります。
収益価格とは、「この物件を使って商売をしたり貸したりすることで、どのくらいの収益を生むか」などを参考にします。国も総合的に判断して、土地の価格を公示価格などで決めており、それに応じて税金などを決めているのです。
不動産鑑定士などは、不動産価格を算出する専門家。不動産の正確な価格は、売却・賃貸・借入などの際に必要になることもあります。鑑定書は数十万円以上で、専門地域や分野、実績、対応などを考慮して依頼しましょう。
田中 和紀
ファイナンシャルプランナー
※本記事は『FPが教える!マネーリテラシーを高める教科書』(ごきげんビジネス出版)一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
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