(※写真はイメージです/PIXTA)

今年8月、福島第一原発のALPS処理水放出が中国で大炎上しました。ネット上を中心に激しい日本バッシングが起きるなか、東洋証券上海駐在員事務所の奥山要一郎所長は「一時恐怖すら覚えた」といいます。あれから2ヵ月……現在中国はどのような状況なのか、現地のリアルを奥山所長が解説します。

国民の関心は「次のバズりネタ」へ…驚きのスピード感

さて、ここからの急展開がまさに「中国速度」。動画のバズリネタは、各地の台風や豪雨・洪水関連にあっという間に移った。9月7日から8日にかけて香港や深センで起きた大規模な浸水・冠水の様子はショート動画を通じて拡散された。

 

そして、次はまたも日本関連。サッカー日本代表が同9日にドイツ代表に4対1、12日にトルコ代表に4対2で勝利を収めると、「亜洲之光」と日本を手放しで称賛する動画が出回った。

 

昨年のサッカーW杯(FIFAワールドカップカタール2022)で世界の強豪を次々と破る日本チームを見て、中国のファンがまるで自国のことのように歓喜していたのを思い出す。

 

なお、中国チームはマレーシアと1対1の引き分け(9日)、シリアには0対1で敗北を喫している(12日)。このほか、ファーウェイ(華為技術)の新型スマホの評判が高く、「iPhone15とのガチンコ勝負」というネタもネット上で盛り上がった。

 

これらは本稿執筆時点の9月下旬の話。このコラムが読まれる頃には、また新たなバズリネタが出ていることだろう。

 

私の予想では、国慶節連休中の旅行関連が本命だ。奥地の絶景ポイントやご当地グルメなどを盛り気味で撮影した「炫富(見せびらかす)」系の投稿のバズリが容易に想像できる。

 

そして、大混雑して身動きが取れない観光地で「こんな所に来て後悔したー!」と叫ぶ自虐的コンテンツも出てくること請け合い。連休中のお決まりネタである。

 

あれ? 処理水関連の話題はいずこへ……。先日、とある動画のコメント欄で、日本を処理水放出に絡めて罵る投稿を見たが、リプライの一つに「まだそんなことを言っているの?」というものがあった。いやはや、中国は相変わらず展開が早すぎる。

 

 

奥山 要一郎

東洋証券株式会社

上海駐在員事務所 所長

 

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