人を育てる仕組みを作る
では最後に、実際に人を育てる仕組みを作っていきましょう。
ステップ1.各役職に求められる能力を明確にしよう
筆者はビジネスは終わり(目的地)から始める、という原則を推奨しています。この原則を人を育てる際にも活用しましょう。つまりどんな人を育てたいのか? を明確にするのです。
ここでのお勧めは、スキルマップを作ることです。スキルマップは、その業務を遂行するのに必要な能力をまとめた表です。スキルマップがあることで、この職務に就く人にはこういうことを教えればいいんだな、ということが見えてきます。逆にスキルマップがなければ、なにを教えればいいんだっけ?ということになりますので、ぜひ作ってみてください。
ステップ2.カリキュラムを設計しよう
次にカリキュラムを設計しましょう。ここでは学校をイメージするといいと思います。学校では1年目にこれ、2年目にこれ、というように教える内容が決まってますね。それと同じように最初の半年ではこれ、次の半年でこれ、という感じで設計していきます。
ここでは、先ほどのスキルマップが教える内容の指針になりますが、もうひとつ重要な内容があります。
それは自社の理念や価値観、歴史、文化等、あなたの会社で働く人全員が知っておくべき、共有しておくべき内容です。上述のスキルマップには出てきませんが、あなたの会社で働くうえでは非常に大切な項目です。
これらの項目もカリキュラムの中にいれて、全員が漏れなく理解、共有できるようにしていきましょう。
ステップ3.学習方式とリソースを設計する
次に学習方式とリソースです。学習方式とは、OJTなのか、座学なのか、自習なのか、なにか課題を出すのか?といったような学び方のことです。リソースとは、教えるために必要なテキストや動画等です。リソースについては後述します。
いま、学習方式にはさまざまなやり方がありますね。私たちの場合には、知識を学ぶことに関してはEラーニングで自習できるようにして、チームワークや何か実践を伴う場合にのみ集合型でワークショップなどをやるようにしています。
理想なのは、なるべく社員の人が自習できるようにすることです。そして、教える側の上司や先輩の人は自習した結果についてフィードバックを与えるメンター役やコーチ役になることです。
清水 直樹
仕組み経営株式会社
代表取締役
カメハメハ倶楽部セミナー・イベント
【1/7開催】<令和7年度>
税制改正大綱を徹底解説
最新情報から見る資産運用への影響と対策
【1/8開催】オルカン、S&P500…
「新NISA」の最適な投資対象とは
金融資産1億円以上の方だからできる活用法
【1/9開催】2025年の幕開け、どうなる?日本株
長いデフレ環境を生き抜いたスパークスが考える
魅力的な企業への「長期集中投資」
【1/9開催】相続人の頭を悩ませ続ける
「共有名義不動産」の出口は“売却”だけじゃない!
問題点と最新の解決策を藤宮浩氏が特別解説
【1/12開催】相続税の
「税務調査」の実態と対処方法
―税務調査を録音することはできるか?
【見逃し配信special】