病院が患者向けに開発した話題のシャンプー
育毛サロンで頭皮に薬を塗ってもらっても、髪が生えたり増えたりする効果は、ほとんど期待できません。
ところが、現在市販されているシャンプーのなかには、一般向けに発売された当時、「これを使えば髪が増えるんじゃないか」と評判になったものがあります。
「薬を塗っても生えない髪が、シャンプーだけで生えるの?」
そう疑問に感じる人もいるかもしれませんが、それはいったん脇に置いて、まず現在の育毛サロンと男性脱毛症クリニックの実力差に触れておきたいと思います。
生えるんじゃないかと評判になったのは、『スカルプD』というシャンプーです。アンファーという会社が販売しています。
「頭皮環境を整える」「健康な髪を育てる」とうたっていますが、これは、発毛・育毛に役立つという意味に限りなく近い表現。実は、このシャンプーは、ある病院がAGA(男性型脱毛症)の患者さん向けに開発した商品でした。
その病院は、男性専門クリニックとして、AGAの患者向けにシャンプーを売っていました。そのシャンプーが好評だったことから、一般の人にも売っていこうと、プロデュースされたのがスカルプDだったのです。
このシャンプーは、おなじみのお笑い芸人たちをCMに起用したこともあって、一時期、大きな話題になりました。そして当初、芸人さんたちもみんな“髪が増えてきた”ことをアピールしていました。
それがまさに、“医学に基づく発毛クリニック”の実力なのです。
スカルプDを開発したメンズヘルスクリニック東京は、東京駅のすぐ近くにありますが、以前は新宿駅に近い西新宿で、城西クリニックという名前で診療をしていました。AGA治療に関しては、やはりサロンとは次元の違う実績を挙げてきています。
私もいくつか薄毛治療をしている病院に行ったことがありますが、やはり病院では、実際に患者さんの髪を生やし、増やしているのです。
スタッフに元患者を起用するクリニックも
私が「よさそうだ」と思う病院は、メンズヘルスクリニック東京のほかにもあります。
たとえば、東京なら銀座にも、銀座総合美容クリニックという病院があります。最近はテレビでCMを目にすることも多く、「銀クリ」なんて呼ばれていますが、そこの男性スタッフには驚かされました。
何に驚いたかというと、もともと普通に髪が生えている人なのかと思いきや、ハゲの治療を終えた元患者さんだったのです。
ハゲていた患者が治って、そこのスタッフになっている病院。これなら、スタッフがハゲだったり社長がヅラだったりする育毛サロンと違って、「あり」ですよね。