育毛剤も薬ですから、副作用が気になるところです。特に脱毛症は男性ホルモンと関係が深いため、その処方薬が与える性機能への影響が懸念されるところです。 ※本連載は、2016年9月12日刊行の書籍『ハゲからの生還』から一部を抜粋して、育毛ビジネスの裏側をお伝えしています。

出現頻度は低いが「胸が大きくなる」という副作用も

ところで、プロペシアにしてもミノキシジルにしても、薬ですから、副作用のことは気になりますよね。これについても、私の知っている範囲でお伝えするので、実際のところはお医者さんに聞いてください。

 

まず、先ほど紹介したシャンプーの裏話ですが、CMに出ていた何人かの芸人さんのなかに、実は途中から降板した人がいました。

 

なぜかというと、シャンプーではなく、併用していた薬のほうの副作用を、本人が心配したからなのです。

 

それは、「おっぱいが大きくなる」ということ。プロペシアには、そういう副作用もあると報告されているようなのです。といっても、出現頻度が0・1%未満というレベルの低い割合なのですが。

 

育毛剤を使うのは、基本、男ですから、文字どおり万が一でも、「おっぱいがふくらんだりしたらイヤだ」と考える人は、たしかにいそうですね。

 

それで実際、ある芸人さんは、「そんなのイヤだ。じゃあ俺はもう飲まへん」って、CMから降りたんだそうです。でも、その芸人さんはすでにぽっちゃりしているので、あまり変わらないと思うんですけどね。

 

みなさんは、そういう低頻度の副作用のことを、どう考えますか?

「性機能の減退」という副作用の出現頻度は2%未満

実はプロペシアというのは、男性ホルモンを抑える薬なので、副作用として、「性機能が減退する」ということも報告されています。

 

これ、男にとってはかなり切実な問題になりえます。

精力をとるか、ハゲをなおすほうをとるか、実際、真剣にそういうふうに天秤にかける人もいるようです。薬は飲みたくないと、かたくなに言う人がよくいらっしゃいます。

 

しかしながら、育毛剤による「性機能の減退」という副作用。どのくらいの確率で起こるというと、これも実は2%未満らしいのです。

 

これを、「たったの1~2%なら平気」と考えるか、「絶対にイヤだ」と考えるかは、本人の判断ですから、もちろん自由ですよね。

 

ちなみに私はというと、「まずハゲをなおすことを優先したほうがいいんじゃないか」という考え方です。

 

自分自身がハゲていた頃、優先順位を考えました。

いつも毛髪が気になっていたので、私は自分の彼女に対してもあまり明るくふるまえていませんでした。

 

仮に意中の女性がいたとしても、全然積極的になれないということです。本心ではアプローチしたくても、「相手にされないんじゃないか」と気が引けて、話しかけることにすごく抵抗があるわけですね。

 

であるならば、です。そもそも精力なんかあったって“発揮する機会”がないのですから、まったく意味がないことになりますまいか。

 

極端に言えば、「そんなこと考えている場合じゃないだろ?」「セックスの心配なんて、ハゲをなおしてから考えればいいだろう!」ということです。

 

もうひとつ。

いったん薬を利用したとしても、実際に髪が生えてくると、そんなに薬に頼らなくてもいい状態になります。

 

つまり、仮に薬で精力が減退してしまっても、「髪の毛がフサフサになったら、その時点からいくらでも挽回できる」ということです。

 

もちろん私も、薬を飲みたくないという人の考えを否定するつもりはありません。実際に、そういう人たちのためにサプリメントをつくったりもしています。

 

ただ、「この時代に、薬なしでハゲをなおそうとするのは、あんまり効率よくありませんよ」という意見なのです。

ハゲからの生還

ハゲからの生還

杉山 哲矢

幻冬舎メディアコンサルティング

「ハゲ」…それは男性にとって、非常にデリケートかつ切実な悩みでしょう。 本書では、かつてハゲに苦しめられ、様々な努力の末に「超フサフサ」を取り戻した著者が、自ら体を張って検証した「本当に効果のある薄毛治療」を…

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