本記事は、フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社が10月11日に配信したレポートを転載したものです。

〈〈元のレポートはコチラ〉〉

配当利回りが相対的に高く、金融・素材を中心とした特色のあるセクター構成

オーストラリア株式市場は米国や日本と比べて規模は小さいものの、時価総額は約241兆円あり、投資対象としては十分な規模を有しています。また、配当利回りや配当性向は相対的に高い水準であることが特徴です(図1)。

 

オーストラリア株は、内需関連の金融セクターや資源関連の素材セクターの比重が大きく、情報技術セクターの比重が大きい米国株との分散効果が期待されます(図2)。

 

 

配当の積み上げ効果により、オーストラリア株は長期で安定したパフォーマンス

オーストラリア株はリーマンショックやコロナショックなど様々な危機を乗り越えて、長期的に上昇を続けています。トータル・リターンの内訳を見ると、米国株と比較して配当(インカム)の積み上げ効果によるパフォーマンスへの寄与が大きいことが分かります(図3)。

 

 

オーストラリア企業の高い利益率が配当の源泉に

オーストラリア企業の利益率は17%台と日米の企業と比較して相対的に高い水準です。配当は企業の利益から支払われているため、高い利益率による豊富なキャッシュフローは、オーストラリア株式市場の高い配当利回りに繋がっていると考えられます(図4)。

 

オーストラリア企業は、「配当による株主還元策」を特に重視する傾向があります。配当総額はコロナ危機からの底堅い回復を維持しています(図5)。

 

 
 

TOPIC:年金基金によるオーストラリア株式への資金流入が拡大

オーストラリア年金基金(スーパーアニュエーション)の総資産残高は、人口増加や拠出負担率の引き上げ等により、直近10 年間で約2.3倍まで増加しています。スーパーアニュエーションの資産構成を見ると、51.4%がオーストラリア株式となっており、こうした動きはオーストラリア株式相場の下支え要因になることが期待されます。

 

 

 

フランクリン・テンプルトン

 

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