はじめに
現段階では価格よりサステナビリティを優先した製品を購入する消費者は少数派
前稿では、サステナビリティに関わるキーワードの認知状況や、サステナビリティに加えて節約にも関わる日ごろの消費行動について分析したところ、現在では実に7割の消費者が「SDGs」という言葉を認識していた。
また、買い物時にエコバッグを持参する消費者も7割を超えてプラスチックごみが出にくい消費生活が浸透しつつある一方、価格よりサステナビリティを優先して製品を購入する消費者は1割に満たなかった。また、若者よりシニアの方がサステナビリティに関わるキーワードを理解しており、エコバッグの持参等にも積極的な傾向があった。
本稿では、さらに分析を深めるために、より直接的にサステナビリティに関わる意識や行動について尋ねた設問を用いて、属性による違いなどを分析する。なお、分析には前稿と同様、ニッセイ基礎研究所が実施した調査(※1)を用いる。
※1:「生活に関する調査」、調査時期は2023年8月17日~23日、調査対象は全国に住む20~74歳、インターネット調査、株式会社マクロミルモニターを利用、有効回答2,550
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