悪い不動産会社の見つけ方
いい物件を見つけるためには、ただひたすら不動産会社と接触して人脈を作ることといいました。では、沢山の人脈の中でいい業者はどうやって見つければいいのでしょうか? ここでは、不動産業者を敵に回す覚悟で(笑)、逆に「悪い不動産会社の見つけ方」を紹介いたします。
その1:あなたの目標を聞かない
前述した通り、不動産経営には「目標」が大切です。その目標から逆算して不動産資産を増やしていくことです。ですから不動産会社も顧客の「目標」を共有することは当たり前のことです。その目標も聞かないでコンサルをしようとする業者は、今手元にある物件を売って自分のノルマを達成することしか考えていないことが分かります。気をつけてください。
その2:購入後のプランがない
物件の提案があった後、購入後の管理について詳しく話を聞いてください。この管理について具体的な提案を示せない業者は怪しいです。しっかりしている会社は、自社やグループの管理会社、あるいは業務提携している管理会社を紹介してくるはずです。それができない会社というのは、売るだけの会社です。あなたに物件を売りつけて仲介手数料を手に入れた後、あなたの前から消えていなくなります。気をつけてください。
その3:デットクロスを知らない
不動産業者の中には、宅地建物取引主任者試験に合格していないどころか、不動産投資の基礎知識すら知らない人もいます。先月まで別の業種の会社で営業していた人が、わけも分からず不動産を売っている営業マンがいるのも事実なのです。担当者が不動産投資を理解しているかどうかを見分ける最高の質問があります。こう聞いてください。
明解な回答が得られれば安心です。デットクロスについては第4章で詳しく解説させていただきます。
その4:ここだけの秘策を提案する
この「その4」が最も重要なポイントです。ここだけの秘策を提案してくる担当者です。例えば、「うちの会社が入ることで、住宅ローンを使って投資物件を購入することができるんです」「うちの会社に任せてくれれば、諸費用分も含めてオーバーローンを引くことが可能です」「新規法人を設立して物件を購入すれば、他の残債を隠すことができます」です。
このようなことが、2018年スルガ銀行問題で明るみになった事象でもあります。銀行を騙してでも資産を増やしたいという方は止めませんが、後で後悔するのはきっとあなた自身ですよ。
※本記事は『1000年使える不動産投資最強成功術 失敗しない人だけが知っている不動産経営の定番』(ごきげんビジネス出版)一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
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