前回は、体と心の健康を保つ、理想的なお酒の飲み方を説明しました。今回は、タバコが自分と周囲に及ぼす害について見ていきます。
タバコには多くの有害な化学物質が含まれており、健康を損ねる重大な要因になります。免疫力も当然、低下させます。
タバコを吸う理由として「ストレス解消のため」という人が多いのですが、喫煙は、それ自体が身体へのストレスとなります。体内の臓器や組織を有害物質により劣化させ、動脈硬化など重大な疾病を引き起こす状態をつくってしまいます。
また、吸っている本人だけでなく、周囲にもタバコの煙害が及び、しかもその悪性度は、本人が吸い込む煙よりもたちが悪いのです。
低ニコチンなどの、ライトなタバコも多く出回っていますが、これらは、１本当たりのニコチン量が少ないために物足らず、結局多くの本数を吸うことになってしまうので、タバコの害を減らすことはできません。
連載健康寿命を10年延ばすための「食事と生活習慣」
本連載は、2016年2月27日刊行の書籍『健康寿命を10年延ばす 免疫力の高め方』から抜粋したものです。記載内容は予防医学の観点からの見解、研究の報告であり、治療法などの効能効果や安全性を保証するものではございません。
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