旅行に行くと免疫力がアップ!?
気分転換やストレス解消に旅行が好まれるのは、そこで体験するさまざまな事柄が五感を刺激してリフレッシュさせたり、リラックスさせたりするからです。
おいしいものを食べたり、ゆったりと温泉につかったり、きれいな景色を眺めたり、ときには旅先で素敵な出会いがあり、心をときめかせることもあるかもしれません。実はこれらはみな、免疫力アップにつながっているのです。
免疫力には、自律神経が深く関わっていることは今までに何度も解説してきました。自律神経には、視覚や嗅覚、聴覚、味覚、触覚といった五感が「センサー」の役割を果たしています。
例えば道を歩いていて、横から飛び出してきた人とぶつかりそうになったときは、交感神経が一時的に高まりドキッとしますし、花畑でいい香りをたくさん嗅げば副交感神経が高まりとてもゆったりした気分になれる、などです。
そうであれば、免疫力アップに五感を活用しない手はありません。美しいものを見る、心地よい香りを嗅ぐ、好きな音楽を聴く、お気に入りの肌触りの寝具を使う、いろいろな国の料理を食べる・・・こういったことは副交感神経を優位にさせ、免疫力を高めるよう作用します。
積極的に外へ出て、人との交流を持つことも大事
旅行などで非日常の空間に身を置くと、無意識に五感をフル稼働することになりますが、普段の生活の中でも意識的に五感を使うことで、ストレスを軽減することができます。
積極的に外へ出て、人との交流を持つことも、五感の観点でいえば視覚や聴覚を鍛えることになり、自律神経のバランスを整えるのにプラスになりますし、だれかと一緒に食事をしたりすれば味覚や嗅覚も刺激を受けます。
また、五感に刺激を与えるだけでなく、瞑想や森林浴などで五感を研ぎ澄ませることも、ストレス解消に効果があります。実際に森林浴を始めた人の免疫機能が、始める前よりも活性化したことがわかっており、五感に心地よい生活を心がけると、おのずと免疫力が高まってくるのです。