消費者物価指数とは
消費者物価指数とは、消費者が購入する計582品目の商品・サービスの価格(小売価格)の動きを計測するものです。「CPI(Consumer Price Index)」と呼ばれることもあります。
総務省が毎月発表しており、政府の経済政策や、年金の支給額を決める際に重要な要素となります。また、日銀は2012年以降、「物価上昇率年2%」を目標としてきました。この数値も、消費者物価指数を基準とするものです(詳細は後述します)。
消費者物価指数には、以下の重要な3つの指数があります。
【消費者物価指数の重要な3つの指数】
・総合指数(CPI)
・生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)
・生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)
「生鮮食品」や「エネルギー」を除いた指数が重視されるのは理由があります。すなわち、生鮮食品の価格は季節的要因や天候に大きく左右されます。また、エネルギー(電気代、都市ガス代、プロパンガス、灯油、ガソリン)は原油価格の影響を大きく受けます。したがって、これらを除いた「コアCPI」「コアコアCPI」も重要視されているのです。
2023年8月の消費者物価指数からわかること
総務省が今回発表した消費者物価指数は、2020年を100として、2023年8月の物価が何%になっているかという形で示されています。2023年8月度の消費者物価指数(2020年との比較)は以下の通りです。
【2023年8月度の消費者物価指数(総合CPI、コアCPI、コアコアCPI)】
・総合指数(総合CPI):105.9(前年同月比3.2%上昇、前月比0.2%上昇)
・生鮮食品を除く総合指数(コアCPI):105.7(前年同月比3.1%上昇、前月比0,3%上昇)
・生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI):105.2(前年同月比4.3%上昇、前月比0.3%上昇)