税務調査官の業務はまるで推理ドラマ!?
このように、意図的に脱税したのかどうか、脱税したのであれば誰なのかといった点まで徹底的に追及していくことになります。
「亡くなった本人に話を聞けない」という状況のなかで、家族との会話のかけひきを通じて真実を導き出していくのですから、まるで推理ドラマのような側面があります。
このような相続税調査の経験は、ライターという今の仕事にも生かされています。
私は著名人などに取材して記事や書籍にまとめる仕事をしていますが、取材で得られる情報には限りがあります。そのため、取材以外にも得た事実をつなぎ合わせて記事にする必要が出てきます。
ここで求められるのが、事実をきちんと認識するということ。そして、その事実を論理的につなぎ合わせて、読者がすんなり理解できるように整えるのです。
この一連の仕事は、私が相続税調査でやってきたことに共通する点が少なくありません。
相続税調査とライターの仕事に重なる点があることなど、国税職員時代は考えもしませんでした。
小林 義崇
マネーライター
Y-MARK合同会社代表/一般社団法人かぶきライフサポート理事
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