富裕層はペットを飼う
あえて"守るもの"をつくる
富裕層の共通点とまでいえるかはわかりませんが、相続税調査で富裕層の自宅にうかがったとき、ペットを目にすることが多かったです。
犬や猫、鳥などさまざまなペットを見ましたが、とくに大型犬を飼う富裕層が多いという印象があります。私たちが自宅にあがると、「ワンワン!」と大きな鳴き声をあげられたことがありますが、もしかするとご主人を不審者から守ろうとしていたのかもしれません。
ペットを飼う富裕層が多いのは、まずは十分なお金があることが理由として考えられます。
一般社団法人ペットフード協会による上記の調査によると、犬を飼う場合は生涯で245万円ほど、猫の場合は154万円ほどのお金がかかるそうです。
無駄な支出を徹底して避ける富裕層が、けっこうなお金をかけて犬や猫などのペットを飼うのは、なんといっても生活の喜びのためだと考えられます。
相続税調査の場では、富裕層である相続人と雑談をすることもあるのですが、やはりペットの話題は広がります。
あるとき、大型の室内犬を飼っている相続人に話を聞くと、犬の散歩のおかげで規則正しく健康的な生活を維持できるとのことでした。また、ペットが怪我をしないように、部屋をきれいに片づける習慣にもつながるようです。
米国心臓学会の研究によると、ペットを飼うことはストレス軽減にも役立つとのこと。ストレスは心臓病や脳疾患などの原因になりかねないので、ペットがこうした危険から身を守ってくれているといえます。
私自身はペットを飼っていないのですが、心を整えるためにやっていることがあります。その1つが、毎朝3ページほど、心に浮かんでくることを書きとめるというルーティンです。
これは作家のジュリア・キャメロン氏が提唱した「モーニングページ」という手法ですが、さらに仕事の合間には数分間の瞑想をしています。
ストレス社会に生きる私たちは、積極的に心を整える手法をとり入れる必要があります。ペットを愛めでたり瞑想したりすることによって、より生産性高く日々を過ごすことができると私は考えています。