子供の教育資金って、どれくらいかかる?
子供の進学に合わせて教育資金が必要になります。教育費用は、すべて公立で高校まで進学させた場合は540万円、大学まで進学させた場合は1,000万円掛かります。子供の誕生日から数えれば、いつ幼稚園に入園し、いつ進学するのかの目途が立ちます。最も負担が大きくなる大学進学の時期も予想ができます。それに備えて、以下のような方法で、子供が小さい時から計画的に教育資金を準備します。
学資保険を使うと…
学資保険のタイプ
子供の教育資金に備える保険に学資保険があります。学資保険には「一括受取型」、「分割受取型」、「お祝い金受取型」の3つのタイプがあります。
一括受取型は、子供が一定の年齢に達した時に、積立金(満期学資金)を一括で受け取る学資保険です。主に、多額の費用がかかるとされる大学進学時(入学金、1年時授業料、その他)の費用を賄うことができます。図にすると、次のようになります。
分割受取型は、子供が一定の年齢に達した時に、積立金を分割で受取れる学資保険です。主に大学4年間の授業料または生活費を賄うことができます。図にすると、次のようになります。
お祝い金受取型は、大学進学時のみならず小学校・中学校・高校等の進学の度に「祝金」としてお金を受け取れる学資保険です。小・中・高校の入学費用・教材費などに掛かる費用の一部を賄うのに適したタイプです。図にすると、次のようになります。
これらの中から、各家庭の事情を考慮して、ニーズに適したタイプを選ぶことができます。
学資保険の特徴
学資保険の特徴は、保険料の支払期間中に親や祖父母などの保険契約者が死亡した場合、一部の商品を除き、保険料の支払いが免除されることです。その場合でも、時期を迎えると、あらかじめ取り決めていた学資金を受け取ることができるというメリットがあります。
積立て例
幼稚園から高校までの15年間を公立で学んだ場合の教育費は540万円で、平均年間費用は36万円です。これに対し、大学では4年間で460万円、平均年間費用は115万円になります。
現状では、大学進学にかかる費用が最大であるのは、間違いありません。そこで、大学進学にかかる費用を学資保険で賄うと仮定します。
これに適した学資保険は、子供が一定の年齢に達した時に、積立金を分割で受け取れる分割受取型の学資保険です。これで、大学4年間の授業料または生活費を賄うことができます。
例えば、子供が18歳になるまで毎月2万円の保険料を支払うと、以下のように総額432万円の積立額になります。
これに利息が付くので、大学4年間で460万円に近い学資金が受け取れます。仮に、32歳で第1子、35歳で第2子が誕生した場合、32歳から3年間は毎月2万円、その後35歳から50歳までの15年間は毎月4万円、50歳から53歳までの3年間は毎月2万円の保険料を支払うことになります。