新NISAの活用方法に悩む35歳既婚男性
木下さん(35歳既婚男性)は、2024年から導入される新NISA制度の活用方法に悩んでいました。お金に関しては慎重派で、自分の将来や家族のためにしっかりとした資産を築きたいという思いを持っています。
しかし、新NISAという制度が自分にとってどう役立つのか、どのように活用すべきなのかがわからず、毎日の通勤電車のなかで、Web記事や投資関連の本を読みながら、将来の資産形成について勉強する日々が続いていました。
そんな木下さんから新NISAをフル活用する場合の考え方について筆者のもとへ相談をいただき、いくつかのアイデアを提供することになりました。
新NISAの制度概要
1.非課税期
現行NISAは、一般NISAが5年間、つみたてNISAは20年間非課税で運用することが可能です。一方、新NISAの非課税期間は「無期限」となり、5年や20年の制限はなく、半永久的に非課税での運用が可能となります。
2.投資枠
新NISAでは、成長投資枠が年間240万円、つみたて投資枠が年間120万円となり、年間投資枠の上限が拡大します。
生涯投資枠は1,800万円となり、成長投資枠とつみたて投資枠の投資合計額の上限となります(そのうち成長投資枠の上限は1,200万円までとなります)。たとえば、成長投資枠を活用し年間240万円の投資を5年間続けたとすると、残りの600万円はつみたて投資枠を利用することとなります。
一方でつみたて投資枠の上限は生涯投資枠と同じであるため、年間120万円の投資を15年間続け、1,800万円の上限まで投資を行うことも可能です。
木下さんが新NISAを最大限活用するには…
ポイントは以下の4つです。
1.長期の資産運用を考える
2.分散投資を意識する
3.積立の効果を活用する
4.ライフプランと照らし合わせる
木下さんのシミュレーションとともに順番に確認していきます。
1.長期の資産運用を考える
まず、新NISAの活用方法において重要なのは、複利の力を活用し長期視点で資産運用を考えることです。複利は時間とともに効果を発揮し、元本に対して利息や利益が加算され、その利益も次の利息の計算に含まれることで、元本が成長していく仕組みを指します。簡単にいえば、利息を得たあとの元本にも利息が発生することで、長期的な運用によって資産形成を目指すことができます。
株式投資信託など、リスクを取りつつもリターンを追求できる運用を検討することが重要です。ただし、株式投資信託の場合は30~40%程度下落する局面も過去にはありましたので、自身のリスク許容度や目標に合わせた適切な運用戦略を選ぶことが大切です。
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