「広告」にはマネタイズのヒントがある
◆お客様の目線を知る
テレビCM、新聞広告、web広告……広告にもさまざまな種類があります。じつは広告は、「お客様目線を知る」ための最適なツールの1つです。
広告を見れば、その企業が、どのようにお客様をとらえているのかを知ることができます。さらに、その広告を通じて、お客様目線を想像することもできるのです。広告から「お客様目線を知る」ポイントは3つあります。
・どのようなお客様に対する広告か?
・何を伝えようとしているのか?
・なぜ、今、広告を出すのか?
そう言われても、具体的にどうすればいいのか、わかりにくいですよね。そこで、マーケティングの「4つのC」というものがあります。これを使って広告を見ると、「お客様目線」というものが見えてくるのです。「4つのC」とは、次の4つの言葉の頭文字をとったものです。
【4つのC】
1. Cost(コスト)
2. Customer Value(お客様にとっての価値)
3. Convenience(入手のしやすさ、便利さ)
4. Communication(コミュニケーション)
簡単に説明してみます。
◆1. Cost(コスト)
お客様が商品やサービスを購入・利用するために支払うお金と、手間や時間、精神
的な負担などを含めます。コストの高い・低いは、金額の絶対額だけでなく、商品や
サービスの価値とのバランスによって変動します。
絶対額が高くても、付加価値がそれ以上だと感じれば、けっして高いとは思われま
せん。一方、いくら安くても、付加価値がなければ、安いとは感じてもらえません。
◆2. Customer Value(お客様にとっての価値)
お客様が価値を感じることがカスタマーバリューです。機能性だけではありません。ターゲットとしてお客様の気持ちの奥底に潜んでいる「不安」や「不快」などを解消できるかが重要です。
◆3. Convenience(入手のしやすさ、便利さ)
お客様がコストとカスタマーバリューの次に考えるのは、「購入しやすいのか、利
用しやすいのか」、つまり、「入手のしやすさ」です。実店舗だけでなく、オンライン
ショップはあるのか、支払い手段は現金以外に多様か、などです。
◆4. Communication(コミュニケーション)
お客様との関係性をいかに強めているのかという視点です。テレビCMよりも、web広告は、お客様と企業の双方向でのコミュニケーションがしやすいメディアです。コメントやアンケートなどを活用することで、お客様の意見を収集しやすいですし、反応を短時間でダイレクトに感じることができます。
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