300円の食パンを「500円に値上げ」したのに“来店客数”が15%増加!競合に差をつける「11個の切り口」【専門家が解説】

300円の食パンを「500円に値上げ」したのに“来店客数”が15%増加!競合に差をつける「11個の切り口」【専門家が解説】

他社製品と差別化したくても「新しいアイデア」がなかなか思いつかない...。実は、元々あった要素を“少し”変えるだけで大きな利益に繋げられるかも知れません。ローソン在籍時に「Pontaカード」や「コンビニ業界初のセルフレジ」を発案し実現させた市原義文氏の著書『アイデアをお金に変える「マネタイズ」ノート』(三笠書房)より一部抜粋し、差別化するための11個の切り口について解説します。 

「11個の切り口」で差別化をしよう

世の中に、これまで存在しなかったような、新しいアイデアはほとんどありません。「新しいアイデア」と評価されている大半が、じつはすでに存在していたアイデアや要素を組み合わせたものにすぎないのです。

 

ただ、それを「新しい」とか「面白そう」だと感じさせるものには、やはりそれだけの理由があります。その理由とは、ほんの「ちょっとした違いがあるかどうか」です。すでに世の中にある商品やサービスとは「ちょっと違う」という切り口をつくることが大切なのです。たとえば、次の11個の切り口を組み合わせると簡単です。

 

【11個の切り口】

1. 「色を変える」

2. 「サイズ・容量を変える」 

3. 「保証を変える」

4. 「素材を変える」  

5. 「名前を変える」  

6. 「ターゲットを変える」

7. 「用途を変える」  

8. 「売る場所を変える」  

9. 「売る時間を変える」

10. 「機能を変える」  

11. 「価格を変える」

 

11個の切り口を使った組み合わせ例を4つ紹介してみましょう。

 

【例1】「色を変える」×「ターゲットを変える」
 色に明るいピンクを加えることで、若い女性層を取り込む。

 

【例2】「サイズ・容量を変える」×「売る時間を変える」
 10%増量した洗剤を、季節が変わる3月に期間限定で販売する。

 

【例3】「保証を変える」×「名前を変える」×「ターゲットを変える」
 保証を1年から3年に延長し、商品名称にPROとつけることで、もっとハードユースのユーザーに訴求する。

 

【例4】「用途を変える」×「ターゲットを変える」
 女性用の電動眉毛カッターを、男性用の電動鼻毛カッターにする。

 

このように、11個の切り口をいろいろ組み合わせるだけで、「ちょっとした違い」を簡単につくることができます。

 

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市原 義文

三笠書房

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