「新築注文住宅」購入者は平均約3,800万円のローンを利用
5年に1度行われる総務省『住宅・土地統計調査結果』の最新調査(2018年)によると、日本の持ち家率は61.2%。過去40年ほど、常に持ち家率は60%前後で推移しており、日本人には根強い「持ち家志向」があることがわかります。
国土交通省『令和4年度住宅市場動向調査』で新築注文住宅の世帯主(一次取得者)の平均年齢をみてみると、39.5歳。40歳を目前にマイホーム購入を検討するのが一般的になっています。
人生の三大出費の1つであるマイホーム購入に際しては、多くの人が住宅ローンを活用しています。同調査で新築注文住宅購入者のお金事情をみていくと、平均して3,800万円、期間33年ほどの住宅ローンを利用していることがわかります。
・購入資金:4,713万円
・自己資金比率:20%
・住宅ローン:3,772万円
・返済期間:32.8年
・年間返済額:174万円
・返済負担率:18.8%
・ローンタイプ(上位3タイプ)
・変動金利型:75.7%、固定金利期間選択型(10年以下):8.3%、固定金利期間選択型(10年超):6.1%
出所:国土交通省『令和4年度住宅市場動向調査』より
住宅の購入に際しては、頭金として総額の3割近くを用意するのが一般的といわれています。しかし仮に、6,000万円の新築注文住宅を購入する場合、3割の頭金、1,800万円が用意できるのは、いったいいつになることやら…。
マイホームがほしいとき=「買い時」を逃してしまうくらいなら、と全額ローンでの購入に踏み切る場合もあるでしょう。最近は、金融機関の間で住宅ローンの顧客獲得競争が激しくなっていることから、ネットバンキングを中心に、フルローンでもOKというところも増えています。
そこで、東京の6,000万円の新築注文住宅を、フルローンで購入した場合の返済プランをシミュレーションしてみましょう。