居住用と投資用で異なるマンションの売却市場
前回に引き続き、不動産売却の基本を見ていきます。
【売却の基本ステップ2】販売活動の開始
できるだけ高く売るための販売活動を行います。販売活動を行うためには、売買価格を決定する必要があります。
そのとき、実需(マイホーム)向けの大手不動産会社にワンルームマンションの売却をお願いしても、高くは売ってくれないでしょう。なぜならば、居住用のマンションと投資用マンションでは、マーケットが異なるからです。実のところ、今は、投資用で探している一般のエンド投資家に比べて、買取会社のほうが高く物件を購入してくれます。ところが実需向けの大手不動産会社は、そういった投資用物件売却の実態を知らないのが実情です。
私が経営する会社は、区分マンション売却を専業としています。そのため、売り先の情報把握については、他の追随を許しません。そんな「投資用物件の売却に特化した会社」を選ぶことが、成功のカギになることは間違いありません。
売買契約のパターンのひとつ「持ち回り契約」とは?
【売却の基本ステップ3】売買契約の締結
契約には、売主・買主と仲介業者が一堂に会して行うパターンと、仲介業者が売主のもとで契約を行い、買主と契約を行う「持ち回り契約」があります。ここでは、より複雑な「持ち回り契約」の流れについて解説していきます。
売主となる不動産オーナーは、書類を準備したうえで、売却価格や引き渡し日の確認をして、売却関係書類への署名捺印を行います。売買仲介の業者は、売主に対して「各書類の説明、契約書の条項の説明」を行います。そして、署名捺印をもらった書類一式を預かります。
続いて発生するのは、買主との契約です。売買仲介の業者は、売却契約の準備として、役所関係調査、建物管理会社からの書類取り寄せ、賃貸管理会社からの書類取り寄せ、法定契約関係書面の作成を行います。その後、買主との契約日を調整し、契約。手付金を預かって、売主へ書面にて成約の報告を行います。