世界不平等研究所(本部・パリ)によると、世界全体の個人資産のうち約4割は「上位1%の超富裕層」が占めているそうです。こうした経済格差は年々拡大しており、先進国のなかでは比較的格差の小さい日本も、今後3年のあいだに「取り返しのつかない格差が生じる」と、近畿大学世界経済研究所の客員教授で投資家・ストラテジストの菅下清廣氏はいいます。では、待ち受ける“絶望の未来”を回避するにはどうすればよいか、みていきましょう。
3年以内にやってくる恐怖の未来…マイホームが夢のまた夢に!?
何もしなければ、これからの3年間、長く見ても5年の間に、私たちの社会に取り返しのつかない格差が拡がると予見できる。そうなれば自分の家を持つことさえ夢となるでしょう。
持ち家など一生不可能になるかもしれない。給与所得だけでは生活は逼迫するだけ。日本のサラリーマンの大多数を占める中小企業の賃金は上がらず、しかも物価は上昇し続けている。資源、エネルギー、食品だけでなく、多品目、ほぼ全品目が物価上昇しています。
これからはさらにあらゆる日常品、食品、生活必需品が軒並み値上がりしていくでしょう。家計を圧迫し続ける。その上さらに家賃が上がれば、家にすら住めなくなるかもしれません。
アメリカの低所得者の一部は家に住むことすらできなくなっています。トレーラーを住居にする人たちが増えている。家ではなく車両で生活しているのです。
菅下 清廣
スガシタパートナーズ株式会社
代表取締役社長
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スガシタパートナーズ株式会社 代表取締役社長
学校法人立命館 顧問
近畿大学世界経済研究所 客員教授
投資家、ストラテジスト(投資戦略家)。
ウォール街での経験を生かした独自の視点で相場を先読みし、日本と世界経済の未来を次々と言い当ててきた「富のスペシャリスト」として名を馳せ、「経済の千里眼」との異名も持つ。経験と人脈と知識に裏打ちされた首尾一貫した主張にファンも多く、政財界はじめ各界に多くの信奉者を持っている。
著書に、ベストセラーとなっている『今こそ「お金」の教養を身につけなさい』(PHP研究所)、『最速で最大の結果を出す! 2022年版投資家が選ぶ「成長株」50銘柄』(KADOKAWA)、『史上最大のスーパーバブル相場で「大化け株」をつかみなさい』(徳間書店)、最新刊の『株は波動が9割』(実務教育出版)など多数。
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