(※写真はイメージです/PIXTA)

「保険」は人類が考え出した偉大な叡智のひとつです。しかし、一般的な高齢者に民間の生命保険は必要がないと、経済コラムニストとして活躍する大江英樹氏はいいます。本連載では、同氏の著書『50歳からやってはいけないお金のこと』から、高齢者の保険について、一部抜粋してご紹介します。

「不要な保険」は人生最大の無駄

無駄な支出で最も大きなものは不要な保険でしょう。

 

誤解のないように申し添えておきますが、私は保険というのはとても大事なものだと考えています。人類が考え出した偉大な叡智の一つだとさえ思っています。なぜなら、 保険というのは自分一人の力ではどうにもならない経済的な問題が起こった時にそれを解決してくれるからです。

 

ということは、自分一人で解決できる経済的な問題であれば、保険に入る必要はないということですね。では、ここから具体的に考えてみましょう。

保険が必要な3つの条件

私は、保険を絶対に利用すべきなのは、次の3つの条件が揃ったケースだと思っています。

 

まずはじめは「めったに起こらないこと」です。

 

めったに起こらないからこそ、安い保険料でたくさんの補償が得られるのです。しょっちゅう起きることなら保険料がとても多額になってしまいますから、入るべきかどうかは慎重に考えるべきです。

 

2つ目は「もし起こったら自分の蓄えでは到底まかなえないこと」です。

 

実はこれが保険の一番キモになる部分です。自分の蓄えで何とかなるのであれば保険に入る必要はありません。貯金をしていればいいだけです。自分の貯金では絶対無理と言えるほどの巨額の負担があるからこそ、みんなが少しずつお金を出し合い、不幸にしてそんな目に遭ってしまった人にそのお金を回してあげる。まさに保険の相互扶助の考え方はここにあります。

 

そして3つ目は「それがいつ起きるかわからないこと」です。

 

あらかじめ起きることがわかっていれば、それに備えてお金を準備することもできます。 しかし、往々にして不幸は突然やってきます。それまでにお金の蓄えが間に合わないこともあります。だからこそ保険が必要なのです。

 

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50歳からやってはいけないお金のこと

50歳からやってはいけないお金のこと

大江 英樹

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