(※写真はイメージです/PIXTA)

誹謗中傷が、社会問題となっています。ときに人の命をも奪いかねない誹謗中傷は倫理上問題があるのみならず、刑法上の罪に該当して逮捕される可能性もある行為です。では、誹謗中傷で逮捕された事例にはどのようなものがあるのでしょうか? 本記事では、誹謗中傷で逮捕された事例とともに、誹謗中傷に対してとり得る法的措置について、弁護士がくわしく解説します。

誹謗中傷をすると逮捕される?

誹謗中傷をした場合、逮捕される可能性は高いのでしょうか? ここでは、誹謗中傷と逮捕について解説していきましょう。

 

ネットでの誹謗中傷で逮捕されることは稀

インターネット上での誹謗中傷が原因で逮捕されることは、実はあまりありません。インターネット上で誹謗中傷をしたことによって逮捕される事例は、有名人に対するものなど、特殊な事情があることが多いでしょう。これに対して、たとえばビラを撒くなど現実世界での誹謗中傷のほうが逮捕されやすい傾向にあるようです。なお、先ほど解説をしたように、逮捕されることと有罪となることはイコールではありません。

 

インターネット上での誹謗中傷をした場合、逮捕はされないものの、在宅起訴がされたうえで有罪になることがあり得ます。

誹謗中傷で逮捕された事例

誹謗中傷で逮捕された事例には、どのようなものがあるのでしょうか? ここでは、主な事例を3つ紹介します。

 

難病の男児を誹謗中傷した事例

難病を抱えた男児について、不特定多数が閲覧できる自身で開設したSNS(会員制交流サイト)内で男児について「生まれてきてはいけない子」などの文章を投稿したり、落書きをした男児の画像を投稿したりした事例です。容疑者は、三重県警松阪署に逮捕されました。

 

ショッピングセンターで客を侮辱した事例

客として訪れていた容疑者が、客として訪れていたほかの男性に対して「こいつ頭おかしい」などと大声で言い、公然と侮辱した事例です。容疑者は侮辱の疑いで、石川県警津幡署に逮捕されました。

 

知人男性を中傷するビラをトイレに貼った事例

研修医の女性が病院のトイレに、知人男性について「〇〇(被害男性の実名)は最低最悪の人間です。存在価値がありません。」などと中傷するビラを貼ってまわった事例です。容疑者は名誉毀損容疑で大阪府警に逮捕されましたが、その後釈放され不起訴となっています。

まとめ

インターネット上での誹謗中傷が後を絶ちません。なかには、「匿名だしバレないだろう」などと考えて安易に誹謗中傷してしまうケースもあるようです。

 

しかし、誹謗中傷をした発信者を特定することは可能であり、逮捕されたり、前科がつく可能性があります。誹謗中傷の被害に遭った場合には諦めず、早期に弁護士にご相談ください。

 

 

 

Authense 法律事務所

 

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