1-2. オフィス市場の需給動向
三鬼商事によると、福岡ビジネス地区では、「博多イーストテラス」や「福岡舞鶴スクエア」等、大型ビルが竣工したことに伴い、2022年末の賃貸可能面積(総供給面積)は72.5万坪(前年比+1.5万坪)に増加した。
2022 年末のテナントによる賃貸面積(総需要面積)は69.3万坪(前年比+1.5万坪)となり、空室面積は3.2万坪(前年比±0.0万坪)と前年末から横ばいとなった(図表-6、図表-7)。
1-3. 空室率と募集賃料のエリア別動向
三鬼商事によると、2022年末時点で賃貸可能面積が最も大きいエリアは、「博多駅前地区(23.9%)」で、次いで「天神地区(21.9%)」、「博多駅東・駅南地区(16.5%)」、「祇園・呉服町地区(15.0%)」、「薬院・渡辺通地区(12.0%)」、「赤坂・大名地区(10.6%)」の順となっている(図表-8)。
2022年は、賃貸可能面積が全ての地区で増加し、福岡ビジネス地区全体で+1.5万坪増加した。特に、「赤坂・大名地区」(前年比+0.5万坪)と「天神地区」(同+0.5万坪)で増加した。
賃貸面積も、全ての地区で増加し、福岡ビジネス地区全体で+1.5万坪増加し、結果として、空室面積は前年末と同水準となった(図表-9)。
エリア別の空室率(2023年5月時点)は、「赤坂・大名地区」が9.9%(前年比+4.8%)、「祇園・呉服町地区」が7.9%(同+1.9%)、「博多駅前地区」が6.1%(同+0.7%)、「博多駅東・駅南地区」が5.2%(前年比+0.8%)に上昇した一方、「天神地区」が5.6%(同▲1.8%)、「薬院・渡辺通地区」が2.0%(同▲0.3%)に低下した(図表-10左図)。
また募集賃料は、全てのエリアにおいて上昇基調で推移しており、特に、「赤坂・大名地区」(前年比+5.5%)の賃料が大きく上昇した(図表-10右図)。
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