(※写真はイメージです/PIXTA)

月収が高く、貯蓄も十分。愛する家族だっている。そんな典型的な勝ち組サラリーマンでも、定年後にお金に困るケースがあります。なぜなのでしょうか? 長岡FP事務所代表の長岡理知氏がAさんの事例をもとに解説します。

退職翌日に妻から放たれた「衝撃のひと言」

22歳から65歳まで仕事一筋に走り続け、もう気力も体力も限界……。再雇用制度もありましたが夫のAさんは会社を去る決断をしました。妻との老後を楽しもうと思ったのです。

 

定年退職をしたその日、妻は豪華な料理を作って待っていてくれました。

 

「お父さん、いままでお疲れ様でした」

 

そう言葉をかけてくれる妻Bさんに感激した夫Aさん。妻にこんなことを言います。

 

「これからは2人であちこちに遊びに行こう」

 

夫Aさんにはこれからのリタイアメントライフの華やかなスタートで、妻もきっと喜んでくれるはずだと思っていましたが……その言葉を聞いた妻は見たこともないような表情をしたのです。きわめて不快とでもいうような苦々しい表情でした。

 

その翌日、夫Aさんは妻Bさんから衝撃の言葉を受けます。

 

「離婚してください」

 

夫のAさんは腰を抜かしそうなほど驚きました。笑いながらなにを言っているのかと妻に返したのですが、妻は真剣な顔でこう続けます。

 

「いままでずっと我慢して生きてきました。外で仕事をしたくても働くことも許してもらえず、日中に外出しているとどこに行っていたのかと常に言われて。家のことはなにも手伝わないのに掃除や冷蔵庫の中のことには口だけ出され続けました。これから遊びに行こうなんて昨日おっしゃっていましたが、ゾッとしました。今度は私を遊び相手としても利用されるのですか。私はこれまで友達付き合いも許されなかったというのに」

 

「なにを言っているんだ……」と絶句する夫Aさん。

 

残念ながら思い当たる節はありました。妻Bさんが近所のスーパーでのパートを始めたいと言っても反対したことを思い出しました。

 

「男がいる職場で働いてほしくない、なんて言いましたよね。あのときはあまりの幼稚さに呆れました」

 

妻がそう言うとおりに、夫Aさんは妻に対する束縛が尋常ではなかったのです。

 

「それは若いときの話だろうに……」Aさんは動揺を隠せません。

 

妻には自分の母親のように、家の中のことだけやっていてくれたら安心だと思ったのです。働くことには反対。友達と泊まりの旅行に行きたいと言ったときにも確かに大反対しました。我ながら幼稚だったかもしれません。

 

「でも、俺が頑張ったからお前たちを食わせられたんじゃないか」とAさんは反論します。「休みもなく働いたのは自分のためではないよ。それも理解してくれないのか」

 

しかし妻Bさんは冷静にこう答えるだけです。

 

「それは感謝していますが、いつもそうやって話をそらそうとしますよね。思いやりも自由もなく生きていくのはもう嫌なんです」

 

退職した翌朝にこんなことを言われるとはテレビなどでたまに見たことはありますが、我が身に降りかかるとは思いませんでした。

 

人が変わったかのような妻に対して、Aさんは離婚を承諾。がっかりするAさんでしたが、妻はさらに衝撃的な要求をしてきたのです。

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

注目のセミナー情報

​​【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』

 

【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!

次ページAさんへの追い打ち…妻からのさらなる要求とは?

※プライバシーを考慮し、実際の相談内容から一部変更しています。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録