併用したほうがよいサプリメントとその量
”鉄不足”は鉄だけでなく、一緒に働く栄養素の摂取も必要です。
鉄のほかに必要な栄養素を、ONCE分類別(図1)に見てみましょう。いずれのグレードにおいても、鉄以外の栄養素も同時に不足している可能性があり、一緒に補うと治療効果は格段に上がります。
O…「動悸・息切れ分類」 では、主に元気な赤血球をつくるためのたんぱく質や、赤血球を上手に成熟させる葉酸や、ビタミンB 12などのビタミンB群、亜鉛の不足が考えられます。
N…「中途覚醒分類」 では、おやすみホルモンのメラトニンをつくる過程で、ビタミンB群、ナイアシンなどが必要です。また、セロトニンからメラトニンへの変換に、マグネシウムも必要です。 もちろん、神経伝達物質の材料であるアミノ酸の供給源のたんぱく質は十分摂りましょう。
C…「コラーゲン分類」 はどうでしょう。コラーゲンは、たんぱく質・鉄・ビタミンCの3点セットでつくられますから、たんぱく質とビタミンCは欠かせません。 たんぱく質の合成に関わる亜鉛も、正常な皮膚の生まれ変わりを助けています。
E…「疲労分類」 では、食べたものをエネルギーに変えるビタミンB群、ナイアシン、マグネシウムが必要です。このように、鉄以外の必要な栄養素を満たすことで、より効果が出ます。grade1以上の症状があるときはビタミンB群、Cをgradeに応じて摂る必要があります。
図2は、私がONCE分類に基づいて目安にしている鉄以外のサプリメントの量です。足りない栄養素は十分満たし、体が必要な分を利用してくれるというオーソモレキュラーの概念に基づいています。
一般に水溶性のビタミンB群、Cは不要な分は尿で排出されるため、過剰になることはありません。ただし、ナイアシン必要量は個体差が大きく、多量に摂ると肝障害や吐き気などの症状が出ることがあるので、500㎎/日を超える量を摂る場合、栄養療法を行っている医師と相談してご使用ください。
また、ミネラルは過度に摂ると過剰になったり、ミネラルバランスを崩すため、医療機関で定期的な測定をおすすめします。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】