固定費は“まだまだ”減らせる!
「住居費」「電気代」「水道光熱費」「スマホ代」「生命保険」「クルマ」といった典型的な固定費以外にも、節約できる費用はまだまだあります。
家の固定電話は月2,000円前後と、スマホ代よりは安いかもしれませんが、使っていないなら完全に損です。固定電話とセット契約で安くなるサービスもありますが、これも不要でしょう。
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毎月4,277円、1年で5万1,324円もの節約ができます。スマホでも読めてとても手軽です。NHKの受信料はまとめ払いがお得です。[図表1]を参考にしてみてください。
クレジットカードの年会費は「初年度無料」となっているケースが多いものです。
2年目からは解約しない限り年会費がかかるにもかかわらず、そのことを忘れて無駄な年会費を支払っている場合もあります。使っていないクレジットカードは解約しましょう。
音楽聴き放題や動画見放題に代表されるサブスク( サブスクリプション)サービスも固定費です。もし複数加入しているならば、どうしても使うものだけにして、その他は思いきって解約しましょう。サブスクについてはこの次に改めて述べます。
■チェック!
固定費はとにかく細かくみて徹底的に節約しましょう。月1,000円の節約でも年1万2,000円。無駄な出費をできるだけ減らしましょう。
サブスクをたくさん契約していない?
サブスクは、月々一定の会費を支払うことで、商品が定期的に手に入ったり、サービスが使い放題になったりするサービスのことです。
サブスクのサービスは多岐にわたっています。動画・音楽・電子書籍といったサブスクは[図表2]のとおりです。
このほかにもゲーム・コスメ・バッグ・洋服・食事・食材・花・掃除など、日常のさまざまな分野に、サブスクのサービスが広がっています。
サブスクは確かに、使いこなすことができればお得です。
しかし、契約しても使っていないのでは無駄。
クロスマーケティング「サブスクリプションに関する調査(2021年)」によると、サブスクを「定額分以上にしっかり使っている」人は20%、「定額分の元が取れる程度に使っている」人は35%とのこと。
「使っているが定額分の元は取れていない」19%と「あまり使えていない」25%の人は、いっそ解約すればいいはずですが、それがなかなか難しいのです。
サブスクを解約しにくいのは、行動経済学の「現状維持バイアス」のせいです。現状維持バイアスは、変化を避けてこのままでいようとする心理のこと。
たとえサブスクを使っていなかったとしても、「いつか使うかもしれない」「使えなくなるのは損失だ」と考えてしまい、解約できなくなってしまうのです。
ですから、ここは思い切って、全部解約してみることをおすすめします。
そうして、実際になくて不便だったサービスだけ再契約すれば、現状維持バイアスも克服して、支出を減らすことができるでしょう。