炭水化物のボディメイク的メリット&デメリット
炭水化物
炭水化物は、脂質、タンパク質と並ぶ、エネルギー産生の重要な栄養素。
1gあたり約4kcalを得られます。炭素、水素、酸素から構成されるため、タンパク質のように代謝時に毒素が発生せず、消化器に優しいことが特徴です。
炭水化物は「糖質」と「食物繊維」に分けられ、糖質は消化・吸収によって体内に取り込まれる一方、食物繊維は人間の消化酵素では分解されない性質を持ちます。
つまり、トレーニングのエネルギー源となるのは糖質です。糖質は直接、血糖として身体や脳に行き渡るため、スピーディーにエネルギー補給ができることが、大きなメリット。
糖質は主に、最小単位である「単糖」のつながり方によって、「単糖類」「二糖類」「多糖類」に分類されます。単糖類は消化吸収が最も早いため、特に即効型のエネルギーといえます。
一方の食物繊維も、ボディメイクには欠かせません。効果を発揮するのは主に腸内で、食後における血糖値上昇の抑制、腸内環境の改善など、体調のコントロールに貢献。
日本人は食物繊維が不足しがちなので、積極的に摂取しましょう。
糖質は即効型のエネルギー
糖質のボディメイク的なメリットって?
■メリット
消化・吸収がとにかく早い
1gあたり約4kcalのエネルギーを即座に吸収できる糖質は、トレーニング前に摂取することで、筋収縮の動力源となってくれる。余った分は中性脂肪として長期保存型のエネルギー源としても活用が可能。
■デメリット
過剰摂取で脂肪が増える
食べすぎると太るだけでなく、血糖値の急変動、ミネラルの排出、ビタミンの浪費を引き起こしてしまう。過剰摂取が長期化すると消化器の不調にもつながってしまうため、分量や種類を見極めよう。
■バズーカメモ
食物繊維を含めて6大栄養素!
見落とされがちな食物繊維だが、5大栄養素につぐ第6の栄養素ともいわれるほど重要だ。小腸における栄養素の吸収速度を緩やかにし、血糖値の急上昇を抑えることに加え、コレステロール値を下げる、肥満を予防するなど、多くの効果を期待できる。
本稿では、特に即効型のエネルギーとなる「単糖類」について以下、抜粋して紹介する。