ミネラルが持つ働き
栄養素の中で忘れられがちであるものの、生きる上で欠かせないのがミネラルです。
その役割は大きく分けて2つ。「組織の構成」と「機能の維持」です。
体内にある組織には、ミネラルが構成要素となっているものがあります。
骨や歯は「カルシウム」「マグネシウム」、細胞膜の構成要素となるリン脂質は「リン」、ヘモグロビンは「鉄」が材料になっており、酵素もさまざまなミネラルを必要とします。
一方、体内の機能を調節してくれるのは、体内の水分を適切に保つ「カリウム」と「ナトリウム」、神経系をコントロールする「カルシウム」や「マグネシウム」などです。
そして、筋肉の働きにもミネラルは関与しています。細胞の内部は基本的にカリウムが多く、外部はナトリウムが多いという特徴があります。
ここに刺激が入り興奮すると、細胞外のナトリウムが流入し、カリウムが流出。この時、細胞には「活動電位」という変化が生じ、細胞内を興奮が伝導します。
さらにマグネシウムの働きにより、カリウムは細胞内に戻っていきます。このように細かな現象が、筋肉の収縮に影響を与えているのです。
ミネラルは生体をつくり、調節する
トレーニング・オフの日の理想の過ごし方
筋肉の成長の鍵は「継続」です。継続的にトレーニングをするためには、定期的にオフの日を設けて、疲弊した組織の回復を図らなければなりません。
闇雲にトレーニングを連続させるよりも、ポジティブにオフを取り入れたほうが、長期的に見た時の筋肥大効果が高まります。
オフの日は筋トレで疲弊した心身を休めることが目的なので、ジムに行かない、筋トレをしないことが基本となります。
何もしない「完全オフ」も意味がありますが、「少し別の角度から身体を動かしてみるオフの日」を取り入れてみることも有効な方法だと感じています。
私はとある大会に向けた減量期、日体大の学生と週に1回程度、登山した時期があります。基本的には有酸素運動による減量と同じ考えで、除脂肪を目的としていました。
理論上はトレッドミルの急傾斜と同じ消費カロリーにもできるわけですが、明らかに登山のほうが心身への効果は大きいです。