戸建て購入のデメリット
移住後にその土地を離れることができない
1番のデメリットは、移住後にその土地や人間関係が合わなかったり、トラブルに巻き込まれたり、親族に万が一のことがあったりと、なにが起きるかわかりません。
また一度購入してしまえば、手放す際にも時間やコストがかかります。買い手を見つけてもらうために不動産仲介業者へ手数料を支払ったり、買い手が見つかるまではその土地を離れられなかったりと…。
そのため、その土地に住み続けたいと思えるまで物件を購入しないことがベターでしょう。戸建ての賃貸も地域によっては格安であるので、探してみましょう。
維持管理費や固定資産税がかかる
物件を所有すれば、当たり前ですが塗装の塗り替えや、水・ガス回りの点検、木造であれば、シロアリ駆除や耐震面構造の強化、傷んだところの改築など数年スパンでコストがかかります。
また、地域によっては景観について厳しいまちもあり、自治体から景観を保つためにもリフォームなどを依頼される可能性があります。
あとは、固定資産税です。その土地の価値に応じて毎年固定資産税を自治体に納めなければならないため、経済的にもデメリットになるでしょう。
移住するときの物件取得方法
移住をする際に最もお金がかかるところは住居です。住居を手に入れる方法は3つの選択肢があります。
3つ物件の取得方法
・物件を賃貸する
・物件を購入する
・親族等から譲ってもらう
工夫次第では二拠点生活の住居費を大幅に抑えることができます。通常の賃貸物件でも地方は安価で、単身者であれば月々2万円程度の物件もあります。
また、古民家を安価で手に入れてリノベーションをし、自分好みのカスタマイズをすることも可能です。
住居選びは、十人十色。移住における重要なポイントでもあり、さまざまな方法で物件を取得する方法があるので、今回の記事を参考にしてみてください。
物件を賃貸する
はじめて移住を検討している方は、賃貸がおすすめです。知らない土地で、失敗無しで最高の家を探すことができる移住者はそうそういません。
リスクを抑える上でもまずは賃貸。戸建ての賃貸物件なども都会では身近ではないかもしれませんがありますよ。理想の賃貸物件を探すためにはどのような方法があるのでしょうか。
賃貸物件を探す方法
・民間企業の物件検索サービスを使用する
・自治体の「空き家バンク」を活用する
・移住したいエリアの地元不動産で相談する
・移住支援センターの担当者や地元の農家さんなどに尋ねる
これらの方法のうちどれか1つで理想の物件に出会えることは少なく、複数の方法を同時並行して探すことをおすすめします。エリアや地域によって物件の情報量や、一般の我々に公開されている情報には限りがあるためです。
それぞれの物件探しの方法についての詳細を解説していきます。
①民間企業の物件検索サービスを使用する
「SUUMO」や「HOME’S」などを活用した物件探しの方法です。おそらくみなさまも1度は使ったことがあるでしょう。
注意点は、より人口の少ない地方に行けば行くほど優良物件の情報は民間の検索サービスに掲載されていない可能性が高いことです。そのため、②以降の物件探しの方法も必ず試してください。
②自治体の「空き家バンク」を活用する
自治体の多くは、空き家の活用を目的として主に移住者に向けてそのエリア内の空き家の情報を公開しています。
ただし、かなり物件情報として掲載されている画像が荒かったり、暗かったり、そもそも写真が無かったりと、少し使用しずらさはありますが、中には比較的きれいで築年数の浅い優良物件に格安で住めることもあります。
根気強く、継続して自治体の空き家バンクを定期的にのぞいてみることをおすすめします。
空き家バンク活用の手順
・希望の自治体のHPへ行く
・空き家バンクのリンクを探しクリック
・空き家情報一覧を閲覧することができる
③移住したいエリアの地元不動産で相談する
実は筆者の最もオススメしている探し方。優良物件に巡り合えることはもちろん、地元の人しか知らない(民間のサイトなどには掲載されていない)情報が多々あります。
比較的多くの移住した方が、「地元の不動産に相談」することで、理想の物件に巡り合い、即決しているケースもあるようです。
まずは、お電話などで物件を探している背景を伝えて、2~3件ほど希望に近い条件の物件を射繕ってもらいましょう。希望に近い物件情報をその不動産会社が持っていれば、かなりスムーズに物件探しが進むはずです。
複数の不動産に問い合わせしてもよいかもしれませんが、あまりにも田舎だとそのエリアに1件しかなかったりもします。
④移住支援センターの担当者や地元の農家さんなどに尋ねる
こちらもオススメの物件の探し方です。
移住支援について相談した自治体の窓口のご担当者や、実際にお試し移住や視察時に地元の方に尋ねるという方法です。
自治体の窓口の方は移住者が好みそうな物件情報や、空き家情報を持っている方が多いでしょう。また、地元の方は「先月近隣の家が、空き家になって空いている。」や「あそこの物件を大家さんが手放したがっている。」など地域の方しか知りえない掘り出し物の物件情報を持っているケースが大いにあるでしょう。
最初は勇気がいるかもしれませんが、ぜひ交流してみて下さい。
物件を購入する
物件の購入はご近所ならまだしも、まったく知らない土地で購入することはとても心配ですよね。
売物件を探す方法
・民間企業の物件検索サイトで探す
・移住先の地元の不動産屋さんで探す
・自治体の「空き家バンク」で探す
・移住相談窓口の担当者さんにヒアリングしてみる
・移住先に住んでいる方に聞いてみる
※新居を新しく建てることは今回割愛します。
いくつか物件を探す方法を記載しましたが、それぞれのメリット、デメリットを紹介していきます。
■民間企業の物件検索サイトで探す
メリットは手軽に情報収集できることです。
その地域の不動産価格の相場感をつかむにはもってこいでしょう。
しかしデメリットは賃貸物件と同様に、より人口の少ない地方に行けば行くほど優良物件の情報は民間の検索サービスに掲載されていない可能性が高いことです。そのため、そのほかの物件探しの方法も必ず試してください。
■移住先の地元の不動産屋さんで探す
おすすめの方法で条件に合う物件をいくつかピックアップして紹介してくれるでしょう。
物件を購入するとなると現地に詳しい方と一緒に内見ができたほうが安心です。
もちろん、まだ移住先のエリアを迷われている方にとってはお電話で周辺環境を聞き出すこともできそうですよ。
まずは、お電話などで物件を探している背景を伝えて、2~3件ほど希望に近い条件の物件を射繕ってもらいましょう。希望に近い物件情報をその不動産会社が持っていれば、かなりスムーズに物件探しが進むはずです。
■自治体の「空き家バンク」で探す
掘り出しものの物件が見つかる可能性があります。
ただし、安価なものはリフォームをしたり、定期的にメンテナンスしたりと追加で費用が発生するケースもしばしば。
また、自治体によっては物件の検索結果の写真が掲載されていないことや、古めの暗い写真などあまりその物件の良さが伝わらないことも多いかもしれません。
現地の不動産屋さんに紹介いただく物件と合わせて現地を訪れ、いくつか空き家バンクの物件も見てみることをおすすめします。
■移住相談窓口の担当者さんにヒアリングしてみる
移住相談窓口の担当者は、移住者に住みやすいエリアや、周辺環境の利便性、治安なども鑑みてよい物件があれば情報を教えてくれるかもしれません。
もちろん、物件の案内は専門外なので、困っていることを伝えれば、地元の不動産屋さんを紹介してくれるなど親身に対応いただけるでしょう。
■移住先に住んでいる方に聞いてみる
移住したての頃は賃貸物件に住んでいて、地元の方とのコミュニティが広がった際に、物件の情報が転がり込んでくるケースが多いように感じます。
しかし、行動力のある方であれば、現地を訪れた際に少し長期滞在をしながら、地元の方との交流を通じて情報を入手できるかもしれません。
しかし、あまり期待しすぎずその他の物件探しの+α程度に捉えておきましょう。